2015年9月7日 19時35分
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退屈していると最高のタイミングでアルゴリズムがニュースを送り付けてくる時代到来
今どのくらい退屈しているのかをスマートフォンが教えてくれる―そんな興味深い研究がスペインで行われました。同研究によれば、メールや電話、アプリの使用頻度や時間経過によって、ユーザーに83%の的中確率で「退屈しているかどうか」をスマートフォンが正しく測定してくれたあそうです。
退屈なユーザーほどスマホをいじる
まず始めに、スペインの研究所であるTelefonica Researchは、2週間に渡り、定期的に被験者となるユーザーに退屈度合いをレートで示してもらい、その際にユーザーがどのような動作を行っていたか―何個のアプリを使用していたか、スマートフォンを触る頻度はどの程度かといった―といった情報と比較しました。
その結果、退屈度合いとスマートフォンの使用頻度、アプリの使用数は比例することが判明しました。
退屈だと判断されたユーザーにフィードを送り付けるアプリ
次にTelefonica Researchは、これらの調査から得られたデータをもとに、退屈度合いを教えてくれるAndroidアプリを開発し、諸条件から「退屈状態にある」と判断されたユーザーへ、自動的にウェブメディアBuzzFeedの記事URLを送り付ける仕様にしました。
すると、退屈だと感じているユーザーは、ランダムに選ばれたユーザー(プラシーボ群)よりも、記事を読む傾向が高かったそうです。
最高のタイミングで情報を提供できる

こういった結果から、ニュースサイトHello Gigglesは、将来的にコンテンツの提供者がどのタイミングでユーザーに情報を届けたらよいのかが分かるようになるだろう、と指摘します。
また、研究に携わった1人であるM. Ehsan Hoque氏も、「退屈はうつ状態を引き起こすことが分かっている。もし退屈である人を推定することが出来るようになれば、何とかしてあげることも出来るだろう」と、退屈状態にあるユーザーに対し、何らかの刺激を与えることについて前向きな姿勢を見せています。
iOS上でデータ解析を行うHealthKitと相性が良さそうな機能でもあるだけに、将来的にうつ病予防として、iPhoneに同機能が搭載される日も来るかも知れませんね。
Source:Mashable,Hello Giggles
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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