アップル、iPhoneやiPad、Apple Watchに煙感知警報機能を搭載か
アップルが新たに取得した特許から、iPhoneやiPadが将来、煙感知機能を搭載する可能性があることが判明しました。
人気のNestの機能をiPhoneで実現か
アメリカ特許商標庁が公開したアップルのU. S. Patent No. 9,123,221、「煙感知機能を持つワイヤレスネットワーク端末」と題する特許資料から、アップルは煙感知機能をiPhoneなどの携帯端末に搭載する可能性を示しており、Googleに買収された人気のサーモスタット「Nest」のような機能を想定しているようです。
携帯できる火災警報システムとして機能か
ただし、今回アップルが取得した特許では、Nestのような固定された状態で機能するのではなく、iPhone、iPad、Apple Watchなど、ユーザーが携行する端末上で働き、よりパーソナルで、モバイルな煙感知器や火災警報システムになるようです。
iPhoneなどのiOSデバイスが、ネットワークシステムの一部として、通常よくあるイオン化式感知器と同じように動作するわけですが、サイズは持ち運べるほど小さくなります。しかし、実際煙を感知させる場合には、iPhoneのカメラを利用し、従来ある光電式の煙感知器と同じ手法も採用する可能性があります。
iPhoneに限らず、Apple TVにも搭載の可能性
今回アップルが取得した特許では、煙を感知するセンサーのためにスピーカーの穴など、開口部が必要になります。しかし、特許ではiPhoneやiPadのようなモバイル端末への搭載を限定しておらず、MacBook、デスクトップMac、Apple TV、AirMacなどネットワークされたアップル製品すべてに搭載される可能性があります。
iPhoneがユーザーを守ってくれる
システムが煙を感知した場合には、ユーザーが事前にソフトウェアで設定したタスクを実行することになります。緊急事態の場合には、iPhoneの通信機能を利用して、緊急メールを消防署や警察に送ることも可能になりますし、あらかじめiPhoneに保存してある、連絡先の住所、自宅の図面、通知している端末の位置情報を送信することも可能となります。
大規模火災などでは有効か
また、煙を感知した時点でiPhoneを使用しているユーザーの状況も把握できるようになります。例えば、温度や位置、ユーザーが動いているのかどうかなど、もし大きな建物で発生した火災や、自宅から離れている場合には、駆けつけた消防署員などには重要な情報となり得ます。
アップル、スマートホームを実現
現時点では次期iOSに煙感知機能を搭載するのかどうかは分かりませんが、HomeKitを引き合いに出すまでもなく、今回の特許からもアップルが新たな技術を採用し、スマートホームなど、ホームオートメーション分野に積極的に参入しようとしていることは間違いありません。
Source : Apple Insider
(リンゴバックス)
iPhone Mania編集部
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