2015年8月28日21:57公開
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グーグル、iOS9の広告ブロック機能を無効にするコードをアプリ開発者に提供
時にはユーザーの快適なウェブ閲覧を阻害するウェブ広告ですが、iOS9からはセキュリティ向上のため、iPhoneやiPad上で表示される広告の締め付けが厳しくなることが分かっています。しかし、それでは商売にならないと考えたグーグルが、アップルの締め付けを回避するコードを、アプリ開発者に提供していることが分かりました。
ブロックを無効にするコードを提供

iOS9以降でアップルが計画しているATS(App Transparent Security)では、HTTPSという暗号化方式のみが許可されています。つまり、この暗号化方式を採っていないアプリの広告はセキュリティの基準を満たしていないためブロックしてしまう、というのが新たなアップルの方針です。
一部のアプリはHTTPS方式を採っていないため、問答無用でブロックされてしまうのですが、これに待ったをかけたのがグーグルです。驚くことに、アップルのブロックを停止させてしまうコードを、開発者のために提供するという手段に出たのです。
セキュリティより金儲け?
アップルの意向としては、これもiAdという独自のプラットフォームに広告業者を吸収してしまう作戦の一環なのかも知れませんが、今回の締め付けは、あくまでも名目上はセキュリティ保持のためのはずです。
グーグルは公式ブログで、このコードが一時的かつ「最後の手段」であり、安易にユーザーのセキュリティを下げるようなことをするべきではない、と強調してはいますが、ユーザーのセキュリティよりも、自分たちの収益を優先させようという方針であることには変わりありません。
Source:9to5mac
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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