2015年8月14日 19時15分
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サムスン+テク業界の連合艦隊v.sアップルの泥沼裁判、高裁がサムスンの訴えを棄却
アップルの特許を侵害したとして、サムスンに5億4,800万ドル(約680億円)の賠償金が求められていた判決で、米連邦巡回控訴裁判所は13日、賠償金を減額するか撤回すべきだというサムスンの主張を退けました。
1,000億円超からは大幅減額となったが
事の発端は、4隅が丸いiPhoneの形状や色を「模倣した」として、サムスンが9億3,000万ドル(約1,153億円)をアップルに払うよう求めた、2012年の地方裁判所による判決です。
今年5月に、2審である米連邦巡回控訴裁判所は、スクロールやズーム機能は「模倣」であるものの、形状や色は機能とは関係ないものだとして、1審の判決差し戻しを行い賠償金を再計算、そのうえで5億4,800万ドル(約680億円)をサムスンに科していました。
テクノロジー業界からもサムスンに助け舟

これに対し、サムスンは7月、アップルへ支払うべきとされている5億4,800万ドル(約680億円)のうち、4億ドル(約500億円)の賠償金について、減額を行うか、完全撤回するよう、米連邦巡回控訴裁判所に再考を求めていました。
また、Facebookやグーグル、ヒューレット・パッカード、Dell、eBayといった名だたるテクノロジー企業が、「この判決がまかり通れば、企業の技術開発に破壊的な影響を与える」として、サムスンの訴えを支持する意見書を連名で同裁判所に提出しており、アップルvsテクノロジー業界の全面戦争となった同裁判は、判断の行方に注目が集まっていました。
頼みの綱は最高裁
そして今回、再度審理が行われましたが、米連邦巡回控訴裁判所は無情にもサムスンの訴えを棄却、5億4,800万ドル(約680億円)の賠償金は維持されることとなりました。
Mac Rumorsによれば、サムスンが同判決を覆すには、合衆国最高裁判所に上訴するしか手段は残されていないとのことです。サムスンが上訴するかどうかは、現時点では分かっていません。
Source:MacRumors,Apple Insider
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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