ソニー、モバイル部門は損失、PS4とイメージセンサーは順調
ソニーの2015年4月-6月期の業績発表で、イメージセンサーとPS4が健全な営業利益を生み出し、業績に貢献している一方、モバイルコミュニケーション部門の急速な売上減少が、悪影響を与えているようです。
スマートフォンの売上は16.3%減少
ソニーの直近3カ月間の業績を昨年の同時期と比較した場合、ゲーム部門では12.1%増となる、2,886億円を売り上げました。一方、モバイルコミュニケーション部門では16.3%減少し、2,805億円の売り上げとなっています。
モバイルの売上はイメージセンサーにも抜かれる
ここでソニーにとって重要なことは、モバイルコミュニケーション部門の売上が、PlayStationなどのゲーム部門には既に抜かれてはいるのですが、イメージセンサー部門にも、近々抜かれてしまうことです。ソニーの製品毎の業績から、イメージセンサーの売上は、35.1%増加し、売上では2,379億円となっています。
ソニーブランドの製品は年々売上が減少
ここ数年間のソニーについてはっきりいえることは、ソニーブランドの製品からの売上げが年々減少していることです。カメラ向けのソニーのイメージセンサーは、世界で最も評価されたコンポーネントであり、アップルのiPhoneはもちろん、サムスンのGalaxyをはじめ、多くのスマートフォンに搭載されています。しかし、ユーザーのほとんどは、ソニーの技術を利用していることを知りません。
ファイナンシャル部門は好調
ソニーのファイナンシャル部門の売上も拡大しており、昨年の同時期と比較し13.1%増加し、売上は2,794億円となっています。ソニーの営業利益は全体で969億円となっていますが、同部門の営業利益は460億円を占めており、ゲーム部門は195億円、イメージセンサー部門を含むコンポーネントでは303億円となっています。
モバイルでは229億円の損失
モバイルコミュニケーション部門は229億円の営業損失を計上しており、この損失が業績に悪影響を与えています。
ソニー製のスマートフォンの売上げは減少しているだけでなく、ソニーの資産を浪費している状態になっており、ソニーは既に利益を確保できるデバイスに注力し、事業戦略を変更するとしています。しかし、事業の採算性を改善するには時間も掛かりますし、当面は不要と思われるマーケティングコストを削減するのが最善の方法ではないかと思われます。
Source : The Verge
(リンゴバックス)
iPhone Mania編集部
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