2015年7月30日 19時23分
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ドイツ、Facebookの実名制度はプライバシー保護法違反と宣告
ドイツの州政府当局は28日、Facebookの実名を強制する仕様は、同国のプライバシー保護法に違反しているとの宣告を行いました。この問題は何年も前からドイツ各地で争いが続いており、以前も別の州で、Facebookが匿名利用での許可を認めない場合は、2万6,000ドル(約320万円)の罰金を支払うよう同社に命じた事例があります。
アイルランドに位置することを理由にしてきたが
今回の宣告はハンブルグ州のデータ保護機関が下したもので、偽名を理由にアカウントを閉鎖され、身分証明書を要求された女性の苦情に端を発しています。
これまでFacebookは、本社がアイルランドに位置することを理由に、同国では実名の要請が認められていると主張してきましたが、ハンブルグ州はドイツで業務を営む以上、同国の法に従う必要があるという見解を改めて示しました。
欧州全土で紛糾
ドイツに限らず、Facebookの実名を強制する仕様は、欧州全土で問題となっており、同国のほかベルギーやフランス、スペインなどでもFacebookのプライバシー・ポリシーについて調査が行われている最中です。
今回の問題について同社は、「実名制度は、シェア相手や繋がっている相手が誰なのかを明らかにし、保証するという点で、ユーザーのプライバシーを安全に守るものである」とし、 EU法に反しているという見解をドイツの裁判所が取ったことは残念だ、と述べています。
Source:Reuters,ZDNet
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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