サムスン、モバイル部門の利益37.6%減少で第2四半期は大幅落込み
モバイル端末でアップルと競合しているサムスンは第2四半期決算で、利益が昨年対比8%減少していると韓国のメディアKorea Timeが報じており、モバイル部門の業績悪化が大きく響いている模様です。
モバイル部門の不振が大きく影響
サムスンは6月期の第2四半期で5兆7,500億ウォン(約6,080億円)の経常利益を発表していましたが、昨年対比では利益は8%減少しています。利益悪化の原因はモバイル部門の不振で、昨年6月期には4兆4,200億ウォン(約4,698億円)であった同部門の利益が、2015年には2兆7,600億ウォン(約2,934億円)と、実に37.6%も減少しています。
サムスンのモバイル部門は、アップルのハイエンドなiPhoneと、Xiaomiをはじめとする中国メーカーが製造する、安価な製品との板挟みにあい、苦しいビジネス展開を強いられています。
好調なアップルとは対照的
これに対してアップルは、6月期末の同じ3ヶ月間にiPhoneのマーケットシェアを再び拡大しており、昨年同時期と比較してiPhoneの販売台数は35%増加、平均単価は昨年から99ドル(約12,300円)上昇し、660ドル(約81,900円)としており、売上では59%増加しています。
S6 Edgeの売上予想を読み違えた
Bloombergは7月初め、サムスンは曲面ディスプレイが特徴のGalaxy S6 Edgeの販売予想を誤ったと報じていました。同メディアは、関係者の証言としてサムスンがレギュラーモデルのS6の売上と、S6 Edgeの売上が4対1になると想定していましたが、実際は同じくらいの販売台数となっており、過剰在庫を抱える形になったことが利益を圧迫したのではないかと予想していました。
ミッドレンジ〜ローエンドモデルを投入
サムスンは業績改善のため、モバイル部門のコスト削減を行うと同時に、Galaxyシリーズの価格を改定し、中価格帯と低価格帯のモデルを投入しています。サムスンは製品ラインナップの間を埋める製品を投入することで、ユーザーに幅広い選択肢を提供し、売上拡大を図る戦略のようです。
サムスンはこれまでの何年もの間、ユーザーの大画面端末へのニーズに合わせ、同じような販売戦略をとって利益を上げてきましたが、昨年のiPhone6とiPhone6 Plusの発売により突然利益を上げることが難しくなりました。果たして、今後どのような戦略でアップルに対抗するのでしょうか。
Source : Apple Insider
(リンゴバックス)
iPhone Mania編集部
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