2015年7月23日 14時07分
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アップル、予定よりも年間支出見通しを8%引き下げ―研究開発費は21%増大
アップルは22日、2015年度の年間支出見通しが8%減り、120億ドル(約1兆4,900億円)になる見込みであることを、米証券取引委員会に向けて明らかにしました。昨年度の時点は130億ドル(約1兆6,120億円)となる予定でした。
設備投資の面でスリム化に成功
証券取引委員会に提出した決算報告書で、アップルは2015年度における9ヶ月間の支出が73億ドル(約9,050億円)であり、9月の第4四半期に向けて43億ドル(約5,330億円)がプールされている状態であることを明らかにしました。支出の用途は、製品の開発や製造、データ・センターや社屋、アップル・ストアの設備投資となっています。
また、米メディアWall Street Journalに対してアップルが語ったところによると、予定よりも大幅な支出削減となった理由は、設備投資において効率化を行うことが出来たとのことで、製品のパイプラインを変更したからではないとのことです。
昨年10月の時点で、アップルは124億ドル(約1兆5,380億円)に加え、リテール部門の設備投資として6億ドル(約740億円)を計上する見通しを示していました。
研究開発費は増大
この他には、専門家によると、上記の理由以外にも、iPhoneが「sレベル(iPhone6s)」のアップグレードに留まったこと、その内容もそこまで大きな内部構造の変化ではないことが、支出削減の要因となったとのことです。
一方で、研究開発費は第3四半期でアップル初の20億ドル(約2,480億円)に達し、前年同期比で21%の上昇をみせただけでなく、同四半期では売上が496億ドル(6兆1,500億円)となり、四半期決算において記録更新となったことから、アップルが収益増加分を研究開発により多く回していることが分かります。
ForceTouch搭載のiPhone7や、第2世代のApple Watch、Apple Car、太陽光発電、はたまたドローンなど、期待が尽きることはありませんが、今後のアップルが何やら大きな発表を控えていることは間違いないようです。
Source:Apple Insider
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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