「iPhoneはユーザーから毎月1,200円を盗んでいる」中国国営TVが非難
中国では現在、スマートフォンなどのデータ使用量の高さが問題になっており、待機時のデータ通信量にも注目が集まっています。そんななか中国の国営TV局が、iPhoneが毎月最大1,200円分のデータを「盗んでいる」とする報告書を発表しました。Tech in Asiaが報じています。
Appleを痛烈に批判
同局は10台の携帯電話を120時間待機状態にし、同時にChina Mobileの公式サイト経由でデータ使用量の追跡調査を行いました。実験に用いられたすべての携帯が何らかのデータを使用したものの(たとえばソニーとNokiaの携帯はそれぞれ約4MBなど)、iPhoneのデータ消費量は80MBと、極端に大きな数字であることが判明した、と同TV局は報告しています。China Mobileは110MBで15人民元(約300円)を課すので、1ヶ月だと待機状態のみで最大60人民元(約1,200円)がかかってしまう計算になります。
同局はまた、Appleなどのスマホメーカーがあらかじめインストールしているソフトウェアのなかに、削除できないものがあることについても批判しています。
実はあまり根拠がないとの指摘も
しかし今回の調査については、利用する通信キャリア、iPhoneの機種、インストールしているアプリ、オプションなどによっても異なるため(完全にモバイルデータをオフにすることもできる)、科学的とはいいがたい面が多々あります。
またSina Techなどのテクノロジーサイトには「Appleが今年あまり広告を買わなかった仕返し?」などという書き込みもあるようです。
中国の国営TV局がAppleを攻撃するのはこれが初めてではありません。2013年には米系のテクノロジー企業をターゲットとした反対運動を展開したり、2014年にはAppleがセキュリティ上の脅威となっていると主張したりしています。そのためTech in Asiaは「今回の攻撃もAppleの中国でのビジネスに大きなダメージは与えないだろう」と締めくくっています。
Source:Tech in Asia
Photo: Martin Abegglen
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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