残念!Apple Musicではプリンスやビートルズは聴けない
いよいよサービスが開始されたApple Musicですが、残念ながら一部アーティストの楽曲は聴くことができません。
トム・ヨークは説得に成功
テイラー・スウィフトが自身の最新アルバムの配信を拒否した一件は、Apple側がトライアル無料期間中もアーティスト側に対価を支払うことに合意したために事なきを得ましたが、ほかにもApple Musicでの配信を当初は拒否、Appleが交渉のうえ配信に持ち込んだアーティストがいます。
イギリスのロックバンド「レディオヘッド」のトム・ヨークは、当初ストリーミングサービスに強硬に反対し、Spotifyでの自身のソロアルバムなどの配信を取りやめました。しかしApple Musicでは、Spotifyでは配信されていないソロアルバム「The Eraser」や「Tomorrow’s Modern Boxes」、またレディオヘッドの楽曲を配信しています。
そのほかにも、最初はストリーミング配信に消極的な姿勢を示していた複数のアーティストが、Apple Musicでは立ち上げ時から参加しています。レッド・ツェッペリン、メタリカ、ピンク・フロイド、ブラック・サバス、ボブ・ディラン、ジェイソン・アルディーンなどがそうです。またAC/DCは6月末からすべての楽曲を主要ストリーミングサービスで配信開始しました。
プリンスのアーティスト・ページは空白
しかしその一方で、Apple Musicでの配信を拒否している大物アーティストも少数ですが存在します。その筆頭がザ・ビートルズです。ただしビートルズの場合、iTunesで配信するまでにも何年もかかっており、2010年にようやく配信にこぎつけた時には、Appleは大々的なキャンペーンを実施しました。したがって今回Apple Musicで配信されないのも納得です。
もうひとりの大物アーティストがプリンスです。Apple Musicにはプリンスのアーティスト・ページが存在しますが、写真以外何もない状態となっています。Appleとプリンスは現在交渉中である可能性はあるものの、立ち上げ時に間に合わなかったのは明らかです。
プリンスはNapster時代から、ネットではいろいろともめた過去があるので、Apple Musicに飛びつかなかったのも驚きには値しません。ただし彼の最新アルバムを含む楽曲は、現在Spotifyでは配信されています。
またガース・ブルックス、ジョアンナ・ニューサム、トゥール、ボブ・シーガーらの楽曲は、ストリーミングサービスではこれまで一切配信されていませんが、Apple Musicでもその状況は変わらないようです。
ザ・ブラック・キーズは一部の楽曲のみを公開
一方で、一部の楽曲のみをApple Music上で公開しているアーティストもいます。ザ・ブラック・キーズの最新アルバム「El Camino」と「Turn Blue」はApple Musicで公開されていますが、そのほかのほとんどの楽曲は聴くことができません。各アルバムの数曲のみを宣伝用として公開するにとどめており、これはSpotifyでも同様です。
またフリートウッド・マックの「フューチャー・ゲーム」、ジャスティスの「Planisphere」などの入手困難なアルバムも、Apple MusicやSpotifyでは配信されていません。
こうしたギャップを埋めるため、Apple Musicはユーザーが所有するアルバムを、自分のiTunesライブラリからアップロードして、Apple Musicのカタログと統合できるようにしています。
Source : Macworld
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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