2015年6月29日 19時30分
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異常なドル高がタブレット市場を襲う―ブラジルは20%超も出荷台数ダウン
近日世界経済を襲っているドル高は、新興国のタブレット市場を崩壊にまで追い込みかねないようです。IDCの調査によれば、ブラジル国内におけるタブレットの売上が、3か月で20%も下落したことが分かりました。
17%も値上がり
スマートフォンやタブレット市場をけん引する新興国の一角として、中国、アメリカ、インドに続いて世界第4位の出荷台数が見込まれているブラジルですが、ここにきて極端なドル高が市場に対して予想以上の打撃を与えているようです。
売上が大幅に落ち込んだ理由は、ブラジルの通貨であるレアルがドルに対して安くなっているからです。レアル安はタブレットの価格を押し上げるだけでなく、経済の先行き見通しに対する消費者信頼感を損ねます。
先述したIDCの調査によると、前四半期と比較して、ブラジル国内でタブレットの価格は17%も値上がりしたそうです。
ベンダー各社の売上にも影響か
これは何もブラジルに限ったことではなく、中国は経済停滞、インドもルピー安でブラジル同様の状況が起きていることを考えれば、ベンダー各社の売上や出荷台数にも大きく影響してくるだろうことは間違いありません。
また、日本でもドル高によって、アップル製品が軒並み10%超値上げされたことは記憶に新しいですし、ロシアに至ってはiPhone6が35%も値上げされて再発売されました。
アップル製品やアプリストアで1ドル80円に設定されていた頃が懐かしいですが、ドル高によってアップルがどうでようと、ユーザーは粛々と受け入れるしかないのが辛いところですね。
Source:ZDNet
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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