2015年6月25日 13時33分
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「無料期間中も1曲あたり0.2円払います」アップル、アーティストに完全白旗―Apple Music問題で
いよいよ6月30日にサービスが正式に開始となるApple Musicですが、アップルは無料期間中、アーティストに対価を支払わないとしていた当初の方針を改め、1曲再生されるごとに0.2セント(約0.25円)を支払うつもりであることが明らかとなりました。
テイラー・スウィフトに完敗
これまでApple Musicに関して、アップルは90日間の無料お試し期間中、レーベルに対価を支払わないとしており、同社の要求にアーティストを中心として不満の声があがっていました。また、インディーズ・アーティストに対し、「要求を飲まなければiTunesからも曲を削除する」と圧力を掛けていた噂も出ていました。
しかし、大御所アーティストであるテイラー・スウィフト氏に、「この条件では曲を提供しない」と言われたことをきっかけに、アップルはアーティストに対して全面降伏の構えをみせ、これまでの契約内容を翻し、無料期間中もロイヤリティを支払う旨を表明していました。
緊張関係は今後も続くか
今回の発表では、無料期間中、1曲が再生されるごとに0.2セント(約0.25円)がレーベルに対して支払われることが明らかとなっただけでなく、作詞・作曲の権利を有する企業にも、いくらか支払われることが分かりました。
ニュースサイトApple Insiderによれば、アップルのシニア・バイスプレジデントであるEddy Cue氏は、「アップルは無料お試しストリームの『ツケ』を支払うつもりがある」と宣言したそうです。
iOSという巨大なプラットフォームを有していることから、Apple Musicが独占禁止法に抵触するのでは、という声も出ているだけに、こういったアーティストやレーベル側との緊張関係は今後も続いていくこととなりそうです。
Source:Apple Insider
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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