歩く用、走る用、そして新たに「歩きスマホ用」の通行レーンが登場
階段が急いでいる人用と、そうでない人用で分かれている光景はよく見かけますが、この試みは現代ならではかも知れません。ユタ州の大学が、スマートフォンをいじる人用の通路を設けました。
苦肉の策として?
米メディアのThe Atlanticの記事によれば、歩きながらスマートフォンをいじることは、運転しながらスマートフォンをいじるよりも事故を起こす確率が高いとのことです。雑多な道をフラフラと歩きながら電柱や人にぶつかってしまう光景は容易に想像がつきますね。
ユタバレー大学がこの研究結果を知っていたか定かではありませんが、同大学はへたにポスターなどの呼びかけで啓蒙を行うよりも、功利主義的な観点から、実際に「歩きスマホ」する人とそうでない人で道を区分けしてしまった方が、皆のためになると考えたのかも知れません。
確かに、「歩きスマホ」をするユーザー同士が衝突しても、双方に非があることは明白なので、お互い何も言えませんね。
ユーモアとして受け止めて欲しい

しかし、ユタバレー大学のクリエイティブ・ディレクターであるMatt Bambrough氏は、「むしろユーモアとしてみて欲しい」と語ります。
「スマートフォンと睨めっこでキャンパスを歩いている18-24歳がいたら、どこかの誰かとぶつかるのはほとんど避けられない。これこそ僕らが生きている世界の在り方なのだ。ただし、だからと言ってそれを放置していい理由にはならない。注意を喚起し、彼らに教えてやる必要がある。だからこのデザインは、実際に使ってもらうためというよりも、むしろ彼らに笑って、気づいてもらうためのものだ」
またBBCによれば、上図のように、同様の試みがベルギーのアントワープでも行われているそうです。ただし、「歩きスマホ」をしているユーザーが、こういった専用レーンの存在に気づくかどうかは謎ですが。
Source:BGR,BBC
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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