2015年6月17日 12時43分

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学校のエアコンを管理するのはWindowsでもMacでもない、Amiga?

amiga-2000


 
ミシガン州のグランド・ラピッズ学校区では、学区内にあるすべての学校の冷暖房の調節を行うのに、1980年代に発売されたコモドールのパソコン「Amiga 2000」を利用しているそうです。

30年間がんばり続けるAmiga 2000

同学校区内には小学校から高校まで全部で19校ありますが、そのすべての校舎の空調が「Amiga 2000」によって、この30年間ずっと管理されています。
 
コモドールのAmigaといっても、ピンとこない人も多いでしょう。Amigaは発売当時、その高いグラフィック機能が人気を集め、特にゲーマーやアーティストなど、映像を扱う人々から強力に支持されたパソコンです。特に欧州市場ではかなりの売り上げ台数を記録しています。
 
当時は名機と称されたモデルとはいえ、数年前のパソコンがすでに時代遅れとされるこの時代に、30年間同じものを使い続けているというのはまさに驚きでしかありません。当然ながら故障も多く、交換部品を探すのも一苦労。これまではなんとかeBayで見つけてきたそうです。

当時の開発者が今もソフトを管理

Amigaパソコンは、1200ビットのモデムと無線信号を使い、19校の建物を結んでいます。各建物は屋内の温度と、空調の状態を報告し、Amigaがその情報をもとにボイラーを動かし、ファンを回し、冷房を入れるなどの操作を行っています。
 
この空調管理システムを開発したのが、当時同学校区の高校に在学していた高校生で、幸いにも今も近所に住んでいるため、ソフトウェア関連のトラブルは彼に一任しているとのこと。
 
学校区がAmigaを使い続けているのは、別に同パソコンのファンだというわけではもちろんありません。システムの総入れ替えには、なんと150万から200万ドル(約1億8,500万~2億4,700万円)もかかってしまうのだそう。学校区は現在、予算承認のための投票を待っています。
 
 
Source : Engadget
Photo:Marcin Wichary, Flickr
(lunatic)

カテゴリ : おもしろ ネタ, 最新情報   タグ : , ,
著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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