Apple Music、無料期間中はレーベルへの支払いはゼロ?
Appleは音楽ストリーミング・サービスApple Musicにおいて、3ヵ月間の無料トライアル期間中は、レコード・レーベルなどに対し1セントもお金を支払わないことが明らかになりました。
3ヵ月の無料トライアル期間中の支払いはゼロ
AppleはApple Musicについて、ユーザーから徴収する月額使用料のうち、約58%をレコード・レーベルに、約12%を出版社などに支払うことが明らかになっています。つまり合計約70%を、楽曲の所有者などに支払うことになります。
ところが米9to5Macによると、Appleがお試し期間として設けている最初の3ヵ月の間については、Appleからレーベルに対し一切お金が支払われないようです。
Spotifyを含む無料音楽ストリーミングの場合、収益は広告によってまかなわれるのが一般的です。つまりユーザーは使用料を払わなくても、レコード・レーベルは広告収入の58%を得ることができるのです。
しかしApple Musicの場合、無料トライアル期間は広告も入らないため、支払いが免除されるようです。
業界標準を上回る71.5%を支払う
Apple Music立ち上げにあたり、Appleのインターネットソフトウェア&サービス上級副社長のEddy Cue氏とともに、レコードレーベルとの交渉にあたったRobert Kondrk氏が米メディアRe/Codeに語ったところによると、Appleが実際に支払う比率は、業界標準である70%を若干上回る71.5%となるようです。
この理由についてKondrk氏は、3ヵ月の無料トライアル期間の見返りだと説明しています。
Apple Musicについては、現在独禁法違反の疑いで、欧州委員会、米司法省、米連邦取引委員会が捜査に動き出したと報じられています。AppleがApple Musicでの契約交渉において、無料の広告による音楽サービスのサポートをやめるよう強要とした(Spotifyつぶし)というのが、独禁法違反疑惑の理由とされています。
Source : 9to5Mac
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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