アップル、アリゾナのサファイア工場跡に「グローバルコマンドセンター」設置
アップルはアリゾナ州メサに準備したサファイアクリスタルの製造拠点跡に、「グローバルコマンドセンター」を設置すると数カ月前に発表していましたが、このプロジェクトのために500人ほどの従業員を採用する見通しのようです。
アリゾナ州メサで700人規模を採用
現地のPhoenix Business Newsは、アップルはアリゾナ州のイーストバレーエリアに建設するデータセンター向けに、予定していた従業員よりも多い300人から500人ほどの従業員を採用する予定だと報じています。当初は150人の幹部クラスの人材を採用する予定だとされていました。
先週、アップル本社で行われた会議で、同社のCFO(最高財務責任者)のLuca Mestri氏と他の役員が、メサ市長のJohn Giles氏に対し、少数の役員はアリゾナに異動することになるが、現地で採用した従業員が主導で事業を展開する予定だと伝えた模様です。新たな従業員の採用は、昨年頓挫したサファイアクリスタルの製造で解雇された700人の従業員を雇用する機会にもなると思われます。
メサ市長のGiles氏は雇用枠の拡大を求めたようですが、アップルはこれまでになく多くの雇用を進めているところで、テキサス州オースティンをはじめ、既に6,000人以上を雇用していると述べたようです。
メサにデータセンター設置
今年2月にはアップルは20億ドル(約2,414億円)を掛けた10年計画を発表し、メサにあるサファイアクリスタルの製造工場跡地に、環境に配慮したデータセンターを設置することを明らかにしていましたが、Giles市長は当初の予定よりも予算規模は拡大するだろうと述べています。
会議では、アップルが20億ドル(約2,414億円)の投資を当初5年で行うことや、10年としていた計画を30年に延長することが話し合われた模様です。
グローバルコマンドセンターとして機能
アップルが建設する予定のグローバルコマンドセンターは130万スクエアフィート(約120,770平米)にもおよぶ跡地の半分を占めることになりますが、残りの半分は空き地のままで、アップルが今後どのようなプロジェクトに利用するのかは明らかにされていません。
全米のデータセンターをコントロール
建設されるグローバルコマンドセンターはノースカロライナ、ネバダ、オレゴン、カリフォルニアにあるアメリカ国内のデータセンターをコントロールする機能を持ち、2016年に建設が始まる予定です。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス