2015年5月10日 10時40分
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空気から電気を集めて充電・・・画期的なiPhone6ケースが間もなく登場
様々な技術革新が起きる昨今ですが、「バッテリー」に関しては、カメラ性能やディスプレイ性能とは異なり、なかなか抜本的な進化が起きていないのが現状です。
しかし、そんな停滞するバッテリー事情を補うように、オハイオ州にあるスタートアップ「Nikola Labs」が、驚きの技術を実用化し、話題を集めています。
空気中の電波を集めてiPhoneを充電
Nikola Labsが実用化に至ったのは、何と空気を用いた充電方法です。空気とは言っても、空気中に含まれる元素成分などを取り入れるものではなく、なんとiPhoneから発される無線電波を用いたものです。
iPhoneから通信を行う際、端末からは「携帯通信信号(=電波エネルギー)」が発せられていますが、そのうち実際に使用される電波エネルギー量は10%に過ぎないという実情があります。Nikola Labsはこの部分に目をつけ、無駄になっている90%余りの電波エネルギーを再利用できないかと考えました。そして、研究の結果、電波エネルギーを特殊なアンテナ装置を用いて再回収し、電気に変えることに成功したのです。
同社はこの技術をiPhoneケースに応用し、約30%のバッテリー持続時間の延長に成功しました。開発に成功したiPhoneケースは、今後1ヶ月以内に、クラウドファンディング「KickStarter」に出品予定で、金額は99ドル(約11,880円)、今のところiPhone6のみが対応予定となっています。
iPhoneは新モデルが発売されるたびにバッテリーの持ち時間が話題となりますが、今のところ抜本的な改善が見込めない以上、こうした新しい技術が生まれ、私たちのiPhoneライフを良くしてくれることは喜ばしい限りですね。
参照元:engadget
執 筆:クロス