Apple Watch Sport、製造原価率はたった24%
製造原価の分析で知られる米IHS Technologyが、Apple Watch Sportの製造原価率は、アップル製品のなかでももっとも低い約24%であるという分析結果を発表しました。ちなみにIHSの分析によるほかのアップル製品の製造原価率は29~38%です。
製造原価は1万円
分析に用いたのは38ミリのApple Watch Sportです。同社の分析によれば、原価は81.20ドル(約9,700円)、これに組み立て費を追加すると製造原価は83.70ドル(約1万円)です。同モデルの定価は349ドル(約4万1,800円)なので、製造原価率は約24%ということになります。
ただしこの分析には、輸送費や研究開発費、ソフトウェア、知的所有権といったハードウェア以外のさまざまな諸経費は含まれていません。IHSの上級アナリストであるKevin Keller氏は「第1世代製品の販売価格がハードウェアコストよりもかなり高くなるのはよくあることだ」と述べています。
表を見ていただくとわかりますが、部品のなかでもっともコストが高いのがディスプレイ/タッチスクリーンで20.50ドル(約2,450円)、次がプロセッサで10.20ドル(約1,220円)、3番目がメモリで7.20ドル(約860円)となっています。
Taptic Engineはもっと小さくなる?
また同社は、ラウドスピーカーに結合したTaptic Engineが相当なスペースを取っていると指摘、次世代のApple Watchではこの部品がもっと小さくなるのではないかと予想しています。
Apple Watchの分解レポートはすでに複数の企業や団体から出ていますが、改めて内部部品について列挙すると、NANDメモリは東芝の8GBフラッシュメモリ、DRAMは512MBのMicron SDRAM。Wi-FiやNFCなどにはBroadcom、STMicro、Maxim、Analog Devices、NXPの製品が使われています。加速度計/ジャイロスコープはこれまでアップル製品に搭載されてきたInvensense製からSTMicro製へと変更されました。またディスプレイはLGのプラスチックOLED、タッチスクリーンモジュールはTPK Slim GGとなっています。
参照元 : IHS Technology
執 筆 : lunatic
iPhone Mania編集部
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