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2015年4月30日 19時36分

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ロシア「iTunesに埋め込まれているU2の新アルバムはゲイのプロパガンダ」、偏見未だ根強く

u2 ゲイ song of innocence ロシア
 
ロシアの右翼政治家が同国の司法長官に対し、アップルが配信しているU2のアルバムは「ゲイのプロパガンダ」だとして、調査するよう要請するという出来事がありました。

U2が掲げたテーマも反対者には響かず


右翼政党のLDPRのメンバーであるAlexander Starovoitov氏によれば、U2の最新アルバム「Songs of Innocence」は、同国が施行する反同性愛法に違反するような内容であるのにも関わらず、若者を中心とする世界に5億人いるiTunesユーザーへ、半強制的に無料配信されているのはおかしいとのことです。
 
今回問題となっているアルバムのジャケットは、U2のドラマーであるラリー・マレン・ジュニア氏が自身の18歳になる息子Elvis氏を抱いている画像です。同グループは、「自分たちの無垢さを抱き止めるということは、誰かを抱き止めることより、よほど難しい」というテーマの視覚的なメタファーだと述べています。

ロシアでは異論噴出


u2 ゲイ song of innocence ロシア
 
しかし、Starovoitov氏はこういったU2の主張に反対しており、このアルバムは男性同士の性愛を助長するものだと述べています。また現地新聞によれば、同国在住の弁護士であるEvgeny Tonky氏も、自身の息子のために倫理的被害の補償をアップルに求める準備があると語っているそうです。
 
もし、アップルが若者に対してゲイのプロパガンダを配信している罪に問われた場合、同企業はロシアにおける90日間の業務停止と、100万ルーブル(約2,300万円)の罰金を支払うこととなる可能性があります。

以前もボノが謝罪する事態に

以前からこのアルバムは様々な物議を醸しており、初期には、無料配信をうたいながら削除出来ない仕様となっていたために、アップルやU2に対して苦情が沸き起こり、同グループのメンバーであるボノ氏が、ウェブ上でユーザーに謝罪するという展開にまで至りました。

おっと、あの件は本当にすまなかった。素晴らしいアイデアだと思って、我を忘れてしまったんだ。アーティストはこういったことに陥りやすい。ほんの僅かな誇大妄想、少しばかりの寛容さ、ささやかなセルフ・プロモーション、そして我々がこの数年間命を賭けて生み出した曲が、もしかすると聞かれないのでは、という深い恐怖があった。そこら中がノイズに満ち溢れている。僕らはそれを通り抜けようとした結果、自分たちがノイズを生み出してしまったんだ。

偏見は未だに根強く


u2 ゲイ song of innocence ロシア
 
しかし、アップルの持つ影響力を考えれば、LGBTを看過出来ない彼らが危惧を抱くのも無理はないのかも知れません。
 
昨年にもロシアでは、ティム・クックCEOがゲイだとカミングアウトしたことを受けて、スティーブ・ジョブズ氏とアップルのモニュメントがサンクトペテルブルグから撤去されるなどしており、同国に根付く価値観がアップルにとって、小さくない障壁となっていることは確かなようです。
 
 
参照元:The GuardianMUSIC TIMES
執 筆:kihachi

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