2013年10月4日 07時23分
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クアルコム幹部、A7チップの64ビット対応はただの宣伝文句と発言
アップルがiPhone 5sで採用した「A7チップ」は新しく64ビットの処理能力を持つプロセッサーなのですが、スマートフォンの64ビットプロセッサーについては専門家の間でもさまざまな議論があります。iPhoneの旗艦モデルであるiPhone 5sに64ビットプロセッサーを搭載したことを称賛する人もいれば、A7チップにアップグレードした意味はほとんどないという人もいます。
Techworldによりますと携帯電話チップメーカーのクアルコムのマーケティング担当役員のAnand Chandrasekher氏が「64ビットプロセッサーのA7チップ採用という発表はアップルのただの広告手法で、ユーザーがA7チップから得るメリットはない」と述べていると伝えています。
1GBメモリーでは意味がない
同氏は、64ビットプロセッサーは4GBのメモリを搭載して始めて機能を発揮できるのですが、iPhone 5sは1GBしかメモリを搭載していないことを指摘しています。
64ビット化、開発者への明確なメッセージ
アップルはiPhone 5sに64ビットのプロセッサーを早い段階で採用した訳ですが、このことは今後発表される次期iPhoneをはじめとするiOS端末でもこのA7チップが採用することが予想され、開発者にとっては64ビット対応のアプリの開発に着手する必要があるという明確な意思表示をアップルが行ったということでもあります。スマートフォンメーカーでは同じくサムスンが2014年発表するGalaxy S5で64ビットプロセッサーを採用すると予想されています。
iPhone 5sはベストパフォーマンスな端末
クアルコムの幹部の発言は別にしても、以前の記事でも紹介しましたようにiPhone 5sは現在販売されているスマートフォンの中ではベストパフォーマンスであることを考えるとアップルの進んでいる方向は間違いないようです。
同氏はさらにクアルコムが開発を進めている次期Snapdragonプロセッサーは64ビットを視野に入れ開発しているようで処理能力の高いチップへのニーズは高くなる一方のようです。アップルは次の一手先を読んで早々と64ビットプロセッサーの採用を決定したようですが、業界では早すぎるとの声もあるようです。
参照元: BGR
執 筆:リンゴバックス