5月から施行のSIMロック解除義務化-格安SIM利用者は増えるか
今年5月から総務省によるSIMロック解除の義務化が施行されることを受け、国内でモバイルマーケティングを展開するMMD研究所が、15歳以上の男女6,219人を対象に「2015年4月携帯端末購入に関する定点調査」を実施し、その調査結果を公開しています。
SIMロック解除については7割が認知も、理解者はその半数ほどに
総務省によるSIMロック解除の義務化が、今年5月から施行されることを受け、15歳以上の男女6,219名に対し「SIMロック解除」という言葉を知っているかという質問をしたところ「知っており、内容を理解している」が37.5%、「知っているが、内容は理解していない」が35.8%と合わせて認知度は73.3%となりました。
今後SIMロック解除の義務化が施行されれば、格安SIM販売各社によるPRは加速することが予想されますので、これらの数字は時間の経過とともに、さらに膨らんでいくものと見られます。
スマホ所有率は約6割
次に、格安SIMの主なターゲットとなるスマートフォンの所持について15歳以上の男女6,219名に対して尋ねたところ、62.5%が所持していると回答したことが明らかとなりました。
スマートフォンの所有率については、調査を重ねるごとにその数字を伸ばしており、今回初めて全体の6割を突破した格好です。
利用キャリアはドコモがNo.1、大手キャリア各社善戦
続いて、現在利用しているキャリアについて尋ねたところ、「docomo(39.4%)」「au(32.7%)」「SoftBank(23.0%)」となり、「MVNO各社」の利用は1.9%にとどまりました。
現状は大手キャリアが強いという結果が、顕著に出ていますね。
所有しているスマートフォン、iPhoneがダントツ1位
スマートフォンを所有している人3,884名に対し、使用している機種について尋ねた結果、以下のような回答が得られています。
iPhoneシリーズが半数を占め、残りをXperiaやAQUOS Phoneなどで分かつ形です。
さらに、使用しているiPhoneのモデルについて尋ねた結果は、以下の通りとなっています。
最新のiPhone6/6 Plusを足し合わせると、33.1%となりトップになりますが、iPhone5sの利用者(31.6%)、iPhone5の利用者(18.4%)もかなり多いですね。
機種代金の高額な割賦残債がある場合、SIMロックの解除をしても格安SIMには移行しづらい状況が継続すると思われますので、5月から施行されるSIMロック解除義務化の恩恵を受けるのはiPhone5s以前の機種を使用している層ではないしょうか。
なお、SIMロック解除義務化を受けて、ユーザーとしては格安SIMという選択肢がより身近となる一方で、格安SIMに対して不安を感じているユーザーが多いのも事実です。
格安SIMの利用者が、5月以降にどの程度増えるのかに注目が集まりますね。
参照元:MMD研究所
執 筆:クロス
iPhone Mania編集部
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