格安SIM、詳細やサポート面で不安を感じるユーザーが多数存在
3日、マーケティングリサーチを専門とするジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは(以下、GFK)は、SIMフリースマートフォンの販売動向および、格安SIMカードの利用意向について調査結果を発表しました。
SIMフリースマートフォン、認知度大幅向上
GFKによりますと、2015年1月~3月期におけるスマートフォン販売に占めるSIMフリースマートフォンの割合は約1%でした。構成としてはかなり低いようにも思われますが、こと家電量販店やインターネット通販などにチャネルを絞ってみると、その構成比は5%を超えていたとされています。
SIMフリースマートフォンは2月時点で20モデルほどの機種が販売されていますが、その中でも売れ筋の機種は限られており、約26,000円程度のミドルレンジ機種が人気を集めているようです。
また、SIMフリースマートフォンの認知度について、3ヶ月以内のスマートフォン購入者・1年以内のスマートフォン購入者に対して調査を実施したところ、半年前に実施した結果では64%にとどまっていましたが、2015年1月~3月期は78%まで上昇していたようです。これは各MVNOキャリアによるキャンペーンの実施やCMなどの販促の効果が出た結果であると分析されています。
格安SIM、「利用したい」は10%にとどまる
続いて、格安SIMの利用意向に関する調査結果も公開されています。
携帯電話利用者かつ格安SIMの非利用者に対して、今後の利用・導入の可能性があるかを尋ねたところ、全体の10%が「利用したいと思う」に票を投じたものの、残りは「比較検討したいと思う(48%)」「あまり思わない(31%)」「全く思わない(11%)」など、やや消極的な意見が目立つ結果となりました。
消極的な意見を述べた理由については、「詳細がわからない」が最も多く、次いで「サポートや保証が不安」「通信速度が不安」などに票が集まる結果となりました。
大手キャリアの通信費の高さに対しては、多くのスマートフォンのユーザーが少なからず不満を抱いているはずですが、その不満を解消できるだけの安心感をMVNO各社は追及していく必要がありそうです。
参照元:ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン
執 筆:クロス
iPhone Mania編集部
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