アップル、新たな音楽サービスでは業界のベテラン達が活躍 – NYT報道
アップルは昨年、30億ドル(約3,580億円)を費やしてBeatsを買収しましたが、アップルは有料のSpotifyのような音楽ストリーミングサービスの開始に向け着々と準備を進めている模様です。
新サービスでは音楽業界のベテランが主導
Beatsを統合した音楽サービスについては、6月に開催が予定されているWWDC(世界開発者会議)で発表されると予想されていますが、ニューヨークタイムズは、音楽に関連する2つのプロジェクトがエンジニア主導ではなく、音楽業界のベテランたちにより進められていると報じています。
Beats Musicをベースとした新たな音楽サービスは、iOS8.4に標準アプリとして搭載されると予想されています。
ニューヨークタイムズによりますと、このアプリの開発ではBeats MusicでChief Creative Officer(最高クリエイティブ責任者)を務め、Beats買収と共にアップルに移籍した、Trent Reznor氏が重要な役割を演じている模様です。Reznor氏はアメリカのロックバンド、Nine Inch Nailsを率いる中心メンバーでもあります。
Reznor氏は昨年秋のインタビューで、アップル内での自身の役割は、音楽に関連するプロジェクト全般に関わることだと述べていました。
既存のiTunes Radioを刷新
一方、BBC Radioからアップルに移籍した著名な Radio 1のDJ、Zane Lowe氏は、既にiOSで提供しているPandoraのようなiTunes Radioの機能を、「再設計」する業務を担当していると伝えられています。
ニューヨークタイムズによりますと、Lowe氏は音楽の流行発信で重要な役割を果たしているといわれており、iTunes Radioをより地域に密着した形で提供し、これまでのラジオの放送に近いスタイルに変えようとしていると報じています。
ストリーミングサービスの提供価格は競合と同じ
また、アップルは競合するストリーミングサービスが提供する、月額9.99ドル(約1,180円)よりも安価な価格で提供しようと音楽レーベルと交渉していたようですが、どうやら交渉はうまくいかなかった模様です。
新たな音楽ストリーミングサービスはiOS8.4で提供されると予想されているのですが、ニューヨークタイムズは今回のiOSアップデートが、コロラドにある有名なスキーリゾートにちなんだ、コードネーム「Copper」と呼ばれていると伝えています。
新ミュージックサービスの提供は6月か
6月のWWDCでiOSのアップデートとともに、新たなストリーミングサービスを含んだ、標準のミュージックアプリがリリースされるのでしょうか。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス