Apple Watchの発売当初の出荷数が半減との報道は間違いか
アップルは発売を間近に控えたApple Watchの当初の出荷数を、これまでの約300万台から半分の150万台に減少させたと、台湾の聯合報(United Daily News)が報じています。
これまでのアップル新製品のリリース時にもみられたことですが、Apple Watchのような新しい技術を搭載したデバイスの製造では、サプライヤーが多くの課題に直面することは珍しいことではありません。
有機ELディスプレイ採用で製造に課題か?
聯合報(United Daily News)の報道では、今回の問題はアップルがApple Watchで初めて有機ELディスプレイ(AMOLED)を採用したことに起因している、としています。製造はサプライヤーのLG Displayが単独で担当しており、当初は月産500万個のパネルの製造を見込んでいましたが、歩留まり率の悪さからアップルからの受注に対応できていないようだと伝えています。
報じたメディアの信憑性は?
しかし、この報道の信憑性はどうでしょうか。聯合報(United Daily News)は昨年2月、iPhone6 Plusが発表される前には、大画面を搭載する新しいiPhoneは、iPhoneという名称を使わないなどと報道したり、これまでもアップルの製造過程について疑わしい報道をしたりしていました。
優れたアップルのサプライチェーン
アップルのCEO(最高経営責任者)Tim Cook氏はサプライチェーンの専門家であり、万が一の事態に備えて準備をしているのは当然だと考えられます。今回、聯合報(United Daily News)が伝えるように、もしLG Displayが製造するディスプレイの歩留まり率が悪く、初期のアップルの注文数である300万個を満たしていなければ、アップルはSamsungやシャープなど、他のサプライヤーにも製造を依頼していると考えられます。
アップルが発売当初に何台のApple Watchを用意しているのかはわかりません。アップルが初めて発売するウェアラブルデバイスですので、当初の出荷数がアップルの予定通りだったとしても、購入を予定している方がすぐに入手できない可能性は十分にあります。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス