依存の恐怖!スマホはタバコやアルコールより深刻な影響、英研究で
8人に1人はスマートフォン依存症状態にある、という研究報告がイギリスのダービー大学から発表されました。また、スマートフォンユーザーは平均して1日に3.6時間使用しており、ほとんどのユーザーが、スマートフォンが原因で人間関係に深刻な被害を「リアル」上で引き起こしていることも明らかとなりました。
みんなSNS中毒
調査は256人のスマートフォンユーザーを対象に行われ、どういう性格を形成していきたいかや、デバイスをどのように使っているかといった質問がなされました。
回答者の使用アプリで最も多かったのは、ソーシャルネットワークのアプリを使用しているという回答で87%、次がインスタントメッセージのアプリ(52%)、次が新しいアプリ(51%)という結果でした。
研究に携わったダービー大学のZaheer Hussain氏によれば、スマートフォンは、依存症を引き起こす存在としてタバコやアルコールより問題があり、ユーザーには自己愛的な傾向や健康被害などが見られるそうです。
ヘビーユーザーほどナルシシズムと関係あり

「新しいテクノロジーには、潜在的に依存症を引き起こす要素があるということを知るべきだ」とHussain氏は述べます。「もし、あなたがCandy CrushやFlappy Birdといったゲームをダウンロードしているのなら、それは数時間プレイを止めて、それまで放置されていた他ごとに気を向けなければいけないサインだろう」。
また、依存症は自己愛と神経質の2種類と繋がりがあるそうですが、スマートフォンはユーザーの中に自己愛的傾向を引き起こすのだそうです。35%の被験者が、運転中など使用が禁止されている場所や状況下でもスマートフォンを使用したことがある、と回答し、そのうちの幾人かは、ルールを規定した人間よりも自分の方が状況をよく理解している、と自身を正当化する態度さえ見せました。
Hussain氏は、「FacebookやTwitterなどに時間を費やせば費やすほど、人は自己愛というネガティブな性格を反映していく」と語ります。47%の被験者はソーシャルな関係が明らかに改善されたとする一方、25%が「リアル」上でコミュニケーションの問題が起きたことを認めました。
スマートフォンに時間を割き過ぎるあまり、家族や友人との会話の減少や、やり取りの断絶といった問題が引き起こされるのです。また60人の被験者が、スマートフォンが家族内のコミュニケーションを始めとした親しい人間とのやり取りにネガティブなインパクトを引き起こしたことがある、と述べました。
短時間で集中して使うように
「私自身について言えば、決してアンチ・スマートフォン主義者ではない。使う時間をなるべく限るようにしているだけだ」とHussain氏は語ります。朝夕の食事時に集中して使うようにしているのだとか。
研究は、「もしスマートフォンのマイナス効果がしっかり広まっていたならば、コミュニケーションの改善を図るのにスマートフォンを使用しようとは思わないだろう。親しい関係をも破壊しうる自己愛的な行動を、スマートフォンの使用は容易に引き起こすからだ」と述べています。
先日も、スマートフォンのヘビーユーザーは自分で思考することを放棄し、スマートフォンへ依存する傾向にあるというニュースをお伝えしましたが、いずれにせよ適度なメリハリを持って使用していきたいものです。
参照元:The Guardian
執 筆:kihachi
iPhone Mania編集部
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