2015年3月3日 16時16分
読了まで 約 2分11秒
ここまで来たか…ついに200GBのモンスターmicroSDが登場
メモリー製品の製造で知られるSandiskが、200GBのmicroSDカードを発表しました。主流となりつつあるクラウド型ストレージサービスに満足しないユーザーを取り込むのが狙いでは、とネットでは見られています。
転送速度は従来の3倍
世界最大の携帯通信関連見本市であるモバイル・ワールド・コングレス(MWC)で、Sandiskは200GBのウルトラマイクロSDXC UHS-Iカードを発表しました。これまでの同社のモデルは、昨年発売された128GBが最大でした。
新たに発表された200GBのmicroSDカードでは、容量の大幅な増大のみならず、従来の30MB/sよりも3倍速い、90MB/sの転送速度を実現しています。
ただし価格は決して安いとは言えず、400ドル(約48,000円)程度になる見込みです。本記事執筆時点では、128GBモデルが11,980円前後で売られていることを考えると、いくら転送速度が3倍になったとはいえ、コストパフォーマンスという点では、まだ改善の余地がありそうです。
GoProにも対応か

また同社は、動画撮影などの連続使用に特化したmicroSDカードも同時に発表しており、10,000時間の長時間撮影に対応した64GBのmicroSDを150ドル(21,600円)、5,000時間の32GBモデルを85ドル(10,200円)で提供するとしています。
これまでのSDカードは、長時間撮影を行っていると発熱したり記録エラーを起こすなど、動作に問題が生じがちでした。しかし、このmicroSDカードは長時間撮影が可能なだけでなく、-25度から85度までの気温にも対応しており、GoProなどの次世代デジタルカメラにぴったりと言えそうです。
さらにSDカード以外には、Lightningコネクターに対応したiOS向けの128GBフラッシュメモリーiXpandを、150ドル(21,600円)で発売するとのことです。
クラウド型のストレージサービスが主流を占めつつある現在において、SDカードやフラッシュメモリの発売は時代に逆行している感が否めませんが、クラウドストレージの容量制限や維持費を避けたいと考えているユーザーのニーズを見込んだのでは、とニュースサイトのCNetは分析しています。
参照元:CNet
執 筆:kihachi