2015年2月25日 06時48分
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米英の諜報機関によるハッキング報道にGemalto社「安全」、ドコモは調査中
先日、世界最大のSIMカード製造会社Gemaltoのネットワークが、米英の国家諜報機関にハッキングされていたと報じられて話題となりました。この報道に対し、Gemalto社は「安全が確認された」と発表し、NTTドコモは影響について「調査中」であるとコメントしています。
世界最大のSIMメーカー、米英の諜報機関にハッキング報道に「安全」
日本の三大キャリアを含む、世界の多くの通信キャリアがスマートフォンや携帯電話に採用している、世界最大のSIMカードメーカー、Gemalto社のネットワークがアメリカの国家安全保障局(NSA)とイギリスの政府通信本部(GCHQ)にハッキングされ、世界数十億人のモバイルユーザーの通信・通話が監視される可能性があるとの報道が世界を震撼させました。
ロイターによるとGemalto社は、報道を受けた初動調査の結果、同社の製品は安全であり、重大な経済的損失を被ることはない、とコメントしました。
同社は現地時間2月25日、初動調査の結果についてパリでプレスリリースと記者会見を予定しており、世界の注目を集めることは間違いないでしょう。
2001年からGemalto社製品採用のドコモは「調査中」
日本の最大手キャリアであるNTTドコモは、自社のユーザーに影響が出ていないか調査中であることをロイターの取材に対し明らかにしました。ドコモは2001年からGemalto社のSIMカードを使っていることを明らかしたものの、同社の端末のうち、どの程度の規模でGemalto社のSIMカードが採用されているかについては回答を避けた模様です。
国家機関にスマートフォンでの通信や通話が傍受されていたと考えると気持ちのよいものではありませんが、まずはGemalto社の調査結果発表に注目することとしましょう。
参照元:Reuters、IT Media
執 筆:hato