Googleも決済サービス拡充 Apple Payと直接対決へ!
世界最大のインターネット企業であるGoogleは23日、Softcardの買収を発表しました。Softcardは米国の大手モバイル通信キャリアのVerizon Wireless、AT&T、T-Mobile USが出資する企業であり、この買収でGoogleは同社の決済サービス「Google Wallet」のサービスを拡充する計画となっています。
2015年中にアプリ搭載予定
Googleは、通信3キャリアは各社が販売するAndroid(KitKat)搭載のスマートフォンにGoogle Walletアプリを搭載し、対応端末の普及を計画しています。
米国ではiPhoneが健闘しているとはいえ、Android端末の販売シェアは48%に達しています。そのためGoogle Wallet対応端末数も一気に増えていくと考えられます。
もちろん最大のライバルはApple Pay
Google Walletの最大のライバルはやはりApple Payです。Apple Payは去年のサービス開始から既にデジタル決済全体の1%を占めるまでに成長しており、実績面では一歩リードしていると言っていいかもしれません。
しかしGoogleは独自の技術や企業規模を活用し、また多数のAndroid端末メーカーなどが協力することで一気に巻き返してくる可能性は大いに考えられれます。Apple Payが証明したように決済市場とモバイル端末の親和性は高く、ここがAppleとGoogleの新たな競合の舞台になることは間違いないでしょう。
なお、GoogleによるSoftcard買収については、1月にその動きが報じられていました。ただし、同じNFC方式のモバイル決裁でも、Apple PayとSoftcardとでは、顧客情報の取扱いには大きな違いもあります。
ちなみに「Softcard」は旧名「Isis」でモバイル決済サービスの普及を目指していましたが、中東のテロ組織と略称がかぶってしまったことで、名称を変更しています。
参照元: TIME
執 筆: KAZ