2015年2月18日 13時18分
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スマホを対象にしたウイルスが急増、今後はiPhoneもターゲットに
通信インフラ会社のアルカテル・ルーセントによれば、2014年時点で1,600万台のモバイル端末がマルウェアに感染しているそうです。2013年と比較して感染した端末数は25%も増大しており、ウイルスのターゲットが、急速な勢いでパソコンからスマートフォンへと向かっていることが分かります。
スパイウェアに要注意
モバイル端末を対象にしたマルウェアで特に危険なものがスパイウェアです。スパイウェアに感染すると、位置情報のみならずEメールの内容やウェブの閲覧内容、写真を監視されます。場合によっては、パスワードやカード番号など機密情報を読み取られ、悪用される可能性もあるので注意が必要です。
アルカテル・ルーセントは、世界で猛威を奮っている上位20のウイルスのうち、6つがスパイウェアであることを指摘しています。
現在のところウイルスは、Androidを対象にしたものがほとんどですが、これは世界中のユーザーの大半が、Andoid端末を所持していることが理由です。日本を筆頭に先進国ではiOSもAndroid OSに匹敵する勢いではあるものの、世界中でみればAndroid OSのシェアは85%近くに上ります。
iPhoneも危険に

とはいえ、WindowsのパソコンがMacintoshよりもウイルスによく感染したからといって、ウイルスに対して著しく脆弱であったわけではないように、iPhoneも現在ではウイルスのメインターゲットになっていないだけに過ぎません。
むしろ日本国内に限って言えば、アンチウイルスアプリがデフォルトでインストールされているAndroid端末に比べ、iPhoneはアプリをApp Storeでダウンロードするしかなく、ウイルスに対しては無防備だとすら言えます。
先日お伝えした、スマートフォンに消せない画面を表示して金銭を奪うサイトは、Android端末のみならずiPhoneにも表示されますし、スパイウェアXAgentは、iPhoneを対象にしたものです。iPhoneユーザーも、変なサイトへアクセスしたり、野良アプリを無理やりインストールしないなど、日頃から用心することに越したことはないでしょう。
参照元:IBT
執 筆:kihachi