2015年2月16日 22時31分
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苦しむサムスン、Appleとの戦いを避け中国農村部での争いを選択か
一時はスマートフォン市場をリードする活躍を見せていた韓国メーカーサムスンですが、ここのところパッとしないニュースが続いています。いまだ世界市場では出荷量1位をキープしているものの、その地位は安泰というわけではなくなってきているのが実情です。
そんな同社の今後の戦略について、中国紙『証券日報』が気になるニュースを伝えているのでご紹介します。
勢いを失うサムスン、中国メーカーとの真っ向勝負を選択
サムスンといえば、言わずと知れた韓国拠点のスマートフォンメーカーです。マーケットシェアは長く世界1位をキープし、Appleをはじめとしたライバルメーカーたちをリードしてきました。しかし、近年はXiaomiを中心に中国メーカーが著しくシェアを伸ばしたほか、iPhone6/6 Plusを発売したAppleが飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けていることから、その地位が不動のものでなくなってきています。その危うさは、先日インド市場で販売量首位陥落のニュースがあったほか、日本市場撤退のニュースまで出てきているほどです。
そんな同社ですが『証券日報』によると、どうやら今後はミッドレンジ、入門機の販売に舵を切り、中国農村部での販売に注力していくようです。農村部は、都市部と比較すれば収入面で劣るのは明らかなので、販売価格の安い中国メーカーが幅を効かせていますが、同社はAppleと争うよりも低価格スマホ市場で争うほうが勝ち目があると見たようですね。
しかし、同市場も簡単に手中に収められるとも思えません。中国で急成長を続けるスマートフォンメーカーXiaomiは極限まで利益を削り、良い品を安く販売していることで知られていますが、巨大になりすぎたサムスンは本当にこの市場で勝てるのか、今後の展開が気になるところです。
参照元:EMSOne
執 筆:クロス