2015年2月7日 05時51分
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香港のニセ大学、アップルストアの写真を流用して学生を勧誘

ニセ大学が使用していた写真

香港のアップルストア
ニセの卒業証書や学位を発行していたとして閉鎖を命じられた香港の大学が、アップルストアの写真のロゴの部分を細工して、大学の施設として公開していたことがわかりました。米メディアCult of Macが報じています。
タオバオで学位を販売
この香港蘇文大学(Suwen University of Hong Kong)は、アリババが運営する中国最大のEコマースサイト、タオバオで、学位や卒業証書を販売していました。The Standard.com.hkによると、1989年創立と主張していた同大学(と呼ぶのもおこがましいのですが)は、さまざまな学位を申し込み後10日以内で、300人民元から1,000人民元(約5,700円~1万9,000円)の手数料で発行していました。
ウェブサイトのトップでは香港中文大学の写真を勝手に流用していたようです(現在同サイトは閉鎖)。記事執筆時点では、Facebookのページはまだ見ることができます。
香港アップルストアの写真も流用
そしてこのインチキ大学は、2011年9月にオープンした香港初のアップルストアの写真まで、コンピューターラボだとして紹介していました。
しかしショッピングモールIFC(国際金融中心)にあるこのガラス張りの豪華なアップルストアはすでに地元のランドマーク的存在になっているため、写真がニセモノであることに多くの人々が気づいたようです。
2枚の写真を見れば、単にロゴだけがすげかえられているのがわかります。
今回の偽大学は摘発されたものの、タオバオでは膨大なニセ商品が販売されているとして問題になっています。アリババは5,000人からなるチームを形成、約2,000人が常にオンラインで商品を確認する体制をとっており、約12億個もの商品のチェックを行っているとのことです。
参照元 : Cult of Mac、The Standard.com.hk
執 筆 : lunatic