2015年2月1日 15時22分
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サムスン、本当の敵はアップルじゃなかった
サムスンの敵はアップルではなく中国メーカーかも知れません。サムスンが主軸とするのはミッドエンド、ローエンドモデルのスマートフォンですが、これらのシェアを次々と中国メーカーに奪われているからです。
アップルは敵じゃない?
サムスンの四半期決算は、60%の利益減少を起こした前期に比べれば、今期はさほど悪くはありませんでした。しかしこの数年は、ハイエンドモデル戦線ではアップルのiPhoneシリーズにシェアを奪われ、ローエンドモデルでは格安スマートフォンに太刀打ち出来ないなど、悪循環が続いています。
特にiPhone6が登場してからの落ち込みは顕著で、ティム・クック氏が以前語った、「Android端末からアップル製品への乗り換えが加速」とは、つまるところAndroid端末の代表格であるサムスン製品からの乗り換えだとも言えます。
しかし、ニュースサイトのZDNetは、「サムスンにとってアップルが頭痛の種あることは確かだが、最大の問題ではない」と述べています。先日はアメリカでのiPhone出荷台数を超えるなど、世界最大の市場とも言われている中国での伸び悩みがサムスンにとって目下の課題です。
魔法の国が消えていく

2012年の時点では、サムスンの中国におけるシェアは17.7%、Lenovoが13.2%で2位、Huaweiは9.9%、Xiaomiに至っては上位ランキングに姿すら見せていないという状況でした。しかし、それからわずか2年後、Xiaomiは14%のシェアを獲得した一方、サムスンは12%にまでシェアを落としました。
ハイエンドモデル1本で攻めるアップルと異なり、サムスンは中国でハイエンドモデルを主軸に置いていませんでした。そこを性能と安さで圧倒する中国メーカーに突かれてしまった格好となりました。
アナリストの分析によれば、サムスンは2014年の第4四半期で出荷台数が昨年と比較し、1,150万台減少したとされています。この傾向はサムスンがアップルや中国メーカーに対応した策を打ち出さないかぎり今後も続くと言えそうです。
参照元:BGR
執 筆:kihachi
著者情報
iPhone Mania編集部
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