2015年1月26日19:08公開
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えっ、LGが来てる!?衝撃の成長率でまさかのアップル超え
サムスンの不調が続く一方で、同じ韓国ブランドであるLGが飛躍的な成長を遂げています。韓国の新聞社コリア・ヘラルドによると、LGのスマートフォン出荷台数は、昨年に比べて25%も増加したそうです。
勢いはアップルを超えた

2014年の出荷台数が5億9,600万台と、2013年の4億7,600台から大幅に飛躍したLGですが、上記の図を四半期別にみると第3四半期では、アップルの16.1%に対して、LGは39.8%の成長を見せています。
2012年から2013年にかけての174.3%という驚くべき数字に比べれば、25%という数字は物足りなく映りますが、LGがスマートフォンのブランドとしてユーザーに浸透した証とみることも出来ます。
LG G3の成功

なぜ同じ韓国メーカーであるにも関わらず、サムスンは低調が続く一方、LGは相変わらず好調を見せるのでしょうか。
LGの最大の特徴は、ともすれば退屈と揶揄されるアンドロイドOSを搭載したスマートフォンの中でも、革新的なスマートフォンを次々と発表してきた点にあります。特に、2013年に発表されたG3を始めとするGシリーズは、そのユニークさからLGの旗艦モデルとして大ヒットしました。
スペックは、Snapdragon 801の2.5GHzクアッドコアを搭載し、3GBのRAM、3,000mAhのバッテリーと、それほど他社を圧倒している内容ではありませんが、低電圧技術を用いて使用していない時は消費電力を抑える機能や、スマートフォンでは初となるカメラのレーザーオートフォーカス、5.5インチの大型ディスプレイを手で持ちやすくするため、筐体をカーブ型にし、前面をグリップ仕様にするなど、ユーザー目線の内容が好評を博したようです。

また、アンドロイドOSを搭載したガラケー風のスマートフォン、LG Wine Smartも話題になりました。ボタンを押せばカカオトークが起動するなど、ボタンの多いガラケー風ならではの面白い機能がついており、時代に逆行するかのように見せかけつつ機能は悪くないというギャップが、ユニークさとしてユーザーに受け入れられたようです。
G Flex2が業界を一新する

そして、Gシリーズの最新モデルが、1月30日に発売されるG Flex2です。これまでにも何度かお伝えしてきましたが、発売前から2015年のスマートフォン業界をけん引するのでは、と注目されているだけでなく、G Flex2が採用しているフレキシブルディスプレイは、今後の主流となっていくのでは、と言われています。事実、アップルもiPhone7に「曲がるスマートフォン」を検討しているというニュースがありました。
中国ベンダーを打倒できるか
しかし、シェアを拡大していく中で強敵もいます。なかでもXiaomiを筆頭とする中国ベンダーの存在は、LGに限らずアップルやサムスンなども気を配っています。
とはいえ、上述したコリア・ヘラルドは、業界に詳しい関係者筋の話として「Xiaomiやほかの中国のプレイヤーは今年の前半成長速度を落とすだろう」と分析しており、今後の業界動向を占ううえでも、LGを始め、中国メーカー以外のシェア獲得動向がどうなるかに注目したいところです。
参照元:Digital Trends
執 筆:kihachi
著者情報
iPhone Mania編集部
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