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2015年1月3日 22時58分

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中国のアップル、Xiaomi帝国の光と影

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xiaomi レイ・ジュン
最近、Xiaomiの名を色々なところで目にするようになってきました。その勢いや話題性などから「中国のアップル」と形容されますが、2014年度には、中国国内のシェアでサムスンから首位を奪い、世界的にも3位のスマートフォンベンダーに成長するなど、「中国のアップル」の名に恥じぬ大幅な躍進を遂げてみせました。2010年に設立されたばかりであるにも関わらず、先日行われたファンディングで企業価値は450億ドルに達し、Uber、Nerfilix、Twitterなどを抜き、名実ともに世界一のスタートアップ企業となったことは記憶に新しいところです。

 

しかし、どうしてXiaomiはこんなにも早く急成長を遂げることが出来たのでしょうか。また、今後もこの成長は続くのでしょうか。

薄利多売で得たマージン

xiaomi 今後

 

2億6,100万ドルに上る自社売上のうち、90%を中国国内に頼っているXiaomiですが、安価で低品質のスマートフォンを中国国民向けに売り捌いているわけではありません。彼等はアップルやサムスンと同等のハイスペック製品を、半分以下の価格で提供しています。製品の平均利益率は3%とも言われ、iPhone6の利益率が50%前後と噂されていることを考えれば、ほぼ原価で提供しているに等しいと言えます。

 

ですが利益率についてXiaomiは、それほど心配していないようです。原価同然で消費者にハードウェアを提供しても、独自のプラットフォームで提供される自社ソフトウェアで一度消費者を囲ってしまえば、長期的な利益は十分に見込めるからです。実際Google PlayやApple Store同様、独自のアプリストア「小米商店」を国際的に展開しています。とは言え、売上高が13年から1.4倍に増えても、企業全体の利益率は僅か1.8%に過ぎません。経営が軌道に乗るのは、まだまだ先となりそうです。

オンラインのみの販売

xiaomi オンライン

 

Xiaomiは、消費者と開発者が直接意見交換出来るようなフォーラムをベースとして発展を続けてきました。オンラインベースで業務を行うことによる、素早いフィードバックと数週間単位でのアップデートが強みでした。中国のみならずインドでもオンライン販売の戦略を採ることによって、コストをダウンさせ、テクノロジーに精通した消費者にアピールすることを狙いとしてきました。

 

しかし中国では成功しましたが、他のマーケットでも同じようにオンライン販売だけに限定する戦略が通用するとは限りません。当初はeコマースサイトflipkartを通してのみでの販売でしたが、最終的にはAirtelとコラボして実店舗でも取り扱いが出来るようにしました。ただし、今後も同様に実店舗で取り扱いをしていくとなると、コストの増大は必至とも言えます。これにより、徹底的なコストカットで価格のアドバンテージを保っていた強みが薄められてしまうかも知れません。

他国で成功できるのか

xiaomi イギリス

 

また、販売戦略の練り直しだけでなく、Xiaomiは様々な法的困難にも立たされています。アップルの模倣は既に有名ですが、先月初頭にもXiaomiはエリクソンの特許を侵害しているとして、インドでの販売を一時的に禁止されました。またCEOのレイ・ジュン氏は、インドの他にブラジルやロシアなどを含む10の新興諸国に新規参入するつもりがあることを明らかにしましたが、現地の競合他社とぶつかることになれば、他のマーケットでもインド同様の訴訟が起こる可能性があるのは明らかです。
 

さらに、日本と同様に米国やイギリスなど先進国における消費者の大半は、アップルやサムスンなどのハイエンドモデルを格安で契約することが出来ています。したがって、わざわざアップルやサムスンから乗り換えさせるだけのブランドパワーをXiaomiは持っていない、という見方もあります。
 

このように、これまで彼らが取ってきたような戦略が、今後も通用するかどうかは疑問と言えます。今後はXiaomi Archの販売など、高品質高価格モデルへと徐々に舵を切っていくことが既に予想されています。いずれにせよ、2015年はXiaomiにとって試金石となる年であることは間違いなさそうです。

 
 
参照元:CNBC
執 筆:kihachi

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