ドコモ、「3日で1GB」のデータ通信量制限を撤廃!
大手携帯キャリアは、iPhoneなどのスマートフォンでのデータ通信量が3日間で1GBを超えた場合、通信速度を制限していますが、ドコモがこの速度制限を撤廃しました。今後、KDDI(au)とソフトバンクも追随することとなるか、注目されます。
現行のLTEから約10倍の通信速度が実現可能な4G周波数帯が大手3社に割り当てられ、高速通信を活用すればデータ通信量の増加も見込まれることから、通信容量の制限が緩和されるのはユーザーには嬉しい動きとなりそうです。
ドコモが「3日で1GB」のデータ通信量制限を撤廃!
ドコモが「直近3日間のデータ通信量が約1GB以上」のユーザーの通信速度制限を撤廃したとブログサイトshimajiro@mobilerさんが伝えています。
ドコモの公式サイトでは従来、「直近3日間の通信量が1GBを超えた場合、速度制限がかかる場合がある」と記載されていました。
ネットワークの混雑状況によって、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。また、特にご利用の多いお客様(当日を含む直近3日間のデータ通信量が約1GB以上)は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがあります。
現在は、「Xi契約でFOMA端末を利用中に、直近3日間のデータ通信量が300万パケットを超えた場合」の記載に変更されており、事実上、制限が撤廃されています。
ネットワークの混雑状況によって、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。なお、一定時間内または1回の接続で大量のパケット通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。(Xi契約でFOMA端末をご利用の場合、直近3日間のデータ利用量が特に多いお客様(約300万パケット以上)は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがあります。)
大手3社の速度制限、キャリアによって制限に差も
携帯キャリア大手3社は、月間の契約データ通信量とは別に、3日で1GB以上のデータ通信を行ったユーザーに対し、通信速度の制限を行っていました。
ドコモとauは1GBを超えても速度が大きく落ちることはないものの、ソフトバンクは、特定ユーザーによる通信負荷が集中することを避けるために通信速度制限を厳密に適用しているとされ、制限を越えたときの速度低下の影響が大きく出ます。
当サイトでは、iPhoneで月間7GBのデータ通信量を超えた場合に適用される128kbpsの速度制限体験レポートを掲載していますが、日常的に使う多くのアプリの利用にもかなり制限がかかります。
次世代の高速通信回線を活用するためにもauとソフトバンクの追随に期待
先日、総務省が大手3キャリアに第4世代(4G)と呼ばれる次世代携帯電話サービス向け周波数帯の割り当てを発表し、各社が2016年中にサービスを提供開始予定です。2時間の映画も30秒でダウンロードできるほどの高速通信が可能となります。
本稿執筆時点で、KDDI(au)とソフトバンクから、ドコモの動きに追随する発表はありませんが、ユーザーとしては一時的に通信量が多くなった場合の速度制限が撤廃されるのは嬉しい動きで、KDDI(au)とソフトバンクにも追随を期待したいところです。
参照元:shimajiro@mobiler、gori.me
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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