Ford、自動車情報システムでMicrosoftと決別~新たにSiriに対応
米第2位の自動車メーカー、Fordが、同社の車載情報システム「SYNC」のプラットフォームを、MicrosoftのOSからBlackBerryのOSへと切り替えました。
第3世代となる新「SYNC 3」は、これまでのMicrosoftのMyFord Touchシステムに代わり、BlackBerryのQNXを採用しています。
Microsoftの車載プラットフォームに見切り
FordとMicrosoftは7年以上にわたってSYNCの共同開発に当たってきただけに、今回の変更はMicrosoftにとってかなりの痛手となりそうです。FordはMicrosoftのシステムに対する顧客からの苦情に耳を傾けた結果、今回の変更に踏み切ったとしています。
QNXはBlackBerryが2010年に買収した、リアルタイム組み込み機器向けのOSプラットフォームで、車載システムのほか、医療機器、在庫管理、道路交通管理など、幅広い分野で採用されています。
興味深いのは、SYNC 3がQNXベースとなったことにより、AppleのSiri音声認識機能に対応するようになった点です。これによりiPhoneユーザーは、タッチパネルに触れなくても、Siriを使って音声でSYNCを操作することができます。
SYNC AppLinkもWindows携帯には非対応
スマートフォンのアプリを、音声コマンドで車内でも利用できるようにするFordの「SYNC AppLink」も、2013年夏以降はAndroidおよびiOS端末のみに対応し、Windows端末には対応していません。Fordはこの時点から、Microsoftとの決別を検討していたのかも知れません。
SYNC 3は来年発売となるFordの米国向けモデルから搭載され、2016年末までには全世界の新車に搭載される見通しです。
参照元 : Engadget
執 筆 : lunatic
iPhone Mania編集部
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