iPhone6cが発表されるであろう4つの理由
現地時間5日、海外メディアのMacworldはiPhone5cの後継モデルとなるiPhone6cが発売されるであろうという予測とともに、その背景について報じています。
iPhone6cが発表される理由とは
日本においてはこれまで発売されてきた他のiPhoneシリーズほどの人気が出ず、今年の9月にとうとう販売が停止されてしまったiPhone5cですが、海外では事情が異なるようです。Macworldはそうした背景をもとに、iPhone6cの発表には以下の4つの理由があるとしています。
(1)新興国を切り開く上でエントリーモデルの存在が必要
スマートフォンメーカーも、もちろん営利企業です。さらなる利益を追い求めることは当然のことと言えますが、これまでiPhoneを使ったことがないユーザーを取り込むことで、その目的が成し遂げられます。
現在で言えば、中国やインド、そしてアフリカ市場を切り拓くためにもエントリーモデルの発売が必要です。
(2)Appleはこれまでのマーケティング手法を継続する
Appleはこれまで最新モデルと合わせて、前年のモデルについても販売してきました。現在であればiPhone6/6 Plusの販売と同時に、iPhone5sの販売も継続しています。
iPhone5cの発売は同社の慣習から若干逸脱したものであったものの、iPhone5cのスペックはiPhone5と同等と考えても良い点から本質的にずれたものとは言えません。
同社はこうした慣習を今後も継続すると考えられます。iPhone6はエントリーレベルとして販売するには時期が早いので、iPhone5sがiPhone6cと名前を変えて販売されるのではないか、と予想できます。
(3)イギリスにおいてiPhone5c(廉価版モデル)は大成功を収めた
これは日本人の我々の感覚・報道からは外れますが、Macworldの本拠であるイギリスにおいて、iPhone5cは大きな成功を収めています。調査会社Kantar Worldpanelによれば、今年8月の販売シェアはスマートフォン全体の8.9%を占めており、上位機種であるiPhone5sの7.6%を上回る程の人気を集めていた、としています。
ブランド品の消費量が世界一とも言われる日本では、やはり上位機種が人気を集めますが、こと海外に目を移すとその傾向は覆るようです。
(4)iPhoneには引き続き4インチモデルが必要である
先日本サイトでもお伝えした通り、次期iPhoneではiPhone6の4.7インチ、iPhone6 Plusの5.5インチに加えて4インチディスプレイ搭載モデルが発表されるという噂があります。
iPhone6/6 Plusはやや大きすぎる、と感じるユーザーがいることがその理由ですが、それを裏付ける情報として、iPhone5sはいまだにアメリカでよく売れていることを伝えており、8月から10月までの3ヶ月間の販売量はiPhone6に続き、スマートフォン市場で2番めの販売量を誇っている(iPhone6 Plusの販売量を抜いている)というKantar Worldpanelのデータもある、としています。
iPhone6/6 Plusの発表は9月なので、実質販売期間が短いなどの理由があるものの、iPhone5sがいまだこれほどの人気を博しているだけに、4インチモデルのiPhone6cは発売されるだろう、としています。
以上が4インチディスプレイ搭載のiPhone6cが発売されるであろう理由です。まだまだネーミングを含めて、わかっていないことが多すぎる印象もありますが、市場では4インチディスプレイが評価されている点、そして新興国市場をAppleは無視できない、という点には非常に説得力があるように思います。
参照元:Macworld
執 筆:クロス
iPhone Mania編集部
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