2014年12月11日 18時56分

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ソフトバンク、東京オリンピックへの布石か?GrabTaxiに約298億の巨額投資

グラブタクシー


 
12月4日、ソフトバンク株式会社は東南アジア最大のタクシー配車アプリ「GrabTaxi」を提供している、シンガポールのGrabTaxi Holdingsに約298億円出資し、同社の筆頭株主になると発表しました。
 
「GrabTaxi」は2012年の創業からわずか2年で、6カ国・17都市で利用されておて、少なくとも1カ月に1回以上利用する月間アクティブユーザーは約50万人を超えています。アプリは約250万ダウンロードされていて、この1年で約5倍に増えています。
 

ハーバード・ビジネスプランコンテストで準グランプリを獲得

何故ここまで急速に伸びてきたのでしょうか。もともと創業者兼CEOアンソニー・タン氏は父親が日系企業の社長だったこともあり、家業を手伝ったり企業に勤めていたものの、やりがいを見い出せなかったようです。
 
ある日、友人からマレーシアのタクシー業界は悲惨であると話を聞き、共同創業者フィ・リン・タン氏と「GrabTaxi」の前身であるMyTeksiを開発してハーバードビジネスコンテストに提出し、準グランプリを獲得しました。アンソニー・タン氏は日本の精神に精通しており、現場を知らなければ仕事はできないとの考えのもと、社員と共に数日間ドライバーを勤めているそうです。
 

安全には徹底的に配慮

「GrabTaxi」を使って予約が成立すると、ドライバーだけでなく乗客も「いつ」「どこからどこまで」乗ったかが記録され、会社にも履歴が登録されます。もし仮に乗客からのクレーム報告等が会社に入ると、そのタクシードライバーは登録を抹消されるという仕組みを採用しています。
 
もともと東南アジアの多くの国々では、高額料金な料金を請求されるトラブルや、安全面での不安などから、特に女性は気軽にタクシー使えないという背景があります。最近ではタクシー配車アプリで有名なUberの運転手が、インドのニューデリーで乗客を強姦するという事件がありました。
 
ソフトバンクが筆頭株主になって、日本国内でサービスが開始した場合、東京オリンピック開催時に訪れる、海外からの旅行者をターゲットにしているように思われます
 
日本のタクシー業界は東南アジアと違い安全だと思いますが、このサービスで日本人だけでなく、外国の方々が安心してタクシーを利用できるようになればいいですね。
 
 
参照元:ソフトバンク企業IR,e27
執 筆:DAIM

 
 

著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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