「iPhone6のデザインはパクリ!」中国メーカーが主張
iPhone6のデザインについて、中国の携帯電話メーカー「DIGION」がAppleに対して抗議しています。MacWorldが報じたところによると、DIGIONは自社が製造する「100+V6」のデザインがiPhone6に盗用されたとして、すでに9月にAppleに対して書簡を送ったとしています。
デザインは似ているが…
確かに100+V6のデザインはiPhone6に似ています。このデザインについて同社は7月に意匠登録を済ませているようです。しかし7月は既に次期iPhoneのリーク画像が出回り始めた時期であり、決して同社のデザインが独創的だったとは言い切れない部分もあります。ちなみにiPhone6のデザインで評判の良くない、カメラの突起まで似ています。
また100+V6の製品紹介のページはAppleのiPhone6のページとよく似ています。DIGIONは100+V6を独自デザインと主張するなら、Webサイトのデザインも独自のものにすればいいとは思いますが、同機種が強くiPhone6を意識していることは確かなようです。
Appleからのコメントはなし
現時点でAppleはDIGIONの主張に対して、なんらかの対応をとったり、コメントを出したりという行動には出ていないようです。大きな問題に発展するかどうかは、今後のDIGIONの出方と中国の司法判断に委ねられることになりそうです。
Appleは過去に中国で「iPad」の商標登録のトラブルに巻き込まれた経緯があります。この時、Appleは商標権を持つ企業に6,000万ドル(当時の為替レートで48億円)を支払っています。
この問題では商標権の根拠や権利の存在などでグレーな部分もあったのですが、Appleは中国でのiPad発売を優先させて和解しています。今回のDIGIONの主張も面倒な訴訟よりも実利を重視するAppleの足元を見たものである可能性もなきにしもあらずです。
日本でもiPad、iPhoneの商標権が問題に
中国の商標問題とは少し性質が違いますが、日本企業もiPhoneやiPadの商標でAppleと協議・合意した事例があります。日本国内において、iPhoneの商標はインターフォンメーカーであるアイホンが既に登録していました。そのためAppleは同社の許諾のもとにiPhoneの商標を使っています。

富士通のiPAD
またiPadも富士通のアメリカ法人が「iPAD」をApple(のダミー会社)より先に商標登録を申請していました。富士通側が商標権をAppleに譲渡するとで決着しましたが、譲渡の条件などは明らかになっていません。ちなみに、アイホンはAppleから毎年1億円の商標使用料を得ていると有価証券報告書から推測されています。
参照元: MacWorld、DIGION
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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