ソニー、デザイン重視のスマートウォッチ開発!Apple Watchとは差別化
Bloombergは匿名の関係者への取材をもとに、ソニーが新たなスマートウォッチを開発していると報じています。このスマートウォッチは電子ペーパーを利用し、文字盤とバンド全てがディスプレイとなる今までになかったスマートウォッチになるようです。
電子ペーパーの特性上、高機能は難しい
電子ペーパーを使ったディスプレイは一般的にリフレッシュレートが低く、電子書籍のような動きの少ない表示で使うには適しています。しかしスマートフォンや一般的なスマートウォッチのように情報を素早く反映させるような使い方には適しません。

電子ペーパーを用いた腕時計の例(Engadgetより)
一方でソニーの新しいスマートウォッチは表面全てをディスプレイとするため、ディバイス自体のデザインを自在に変化させることができます。こうした特徴からBloombergはソニーの新スマートウォッチは技術的なスペックよりもデザイン、ファッション性を重視したものになると予想しています。
ソニーのスマートウォッチ事業は低迷中
ソニーはサムスンより、そしてもちろんAppleよりも早くスマートウォッチを商品化しています。2010年にソニーは「ライブビュー」としてスマートウォッチ(小型ディスプレイ端末)を発売しましたが、その売れ行きは芳しくなく、市場シェアではサムスンの後塵を拝していると推計されています。
ただスマートウォッチ市場はこれから大いに盛り上がると予想されており、ソニーもこの部門の事業再構築を模索しているようです。先行するサムスンの製品や、来春に発売されるApple Watchはともにスマホとの連携を中心に高機能を特徴としています。ソニーはこれらと競合しない新製品を投入することで、市場での住み分けを目指すのかもしれません。
新スマートウォッチは新規事業創出部が担当
スマートフォン事業の低迷、パソコン事業からの撤退といいニュースの少ないソニーが、復活を賭けて設置したのが新規事業創出部です。4月に設置されたばかりですが、電子ペーパーを使ったスマートウォッチもこの部門が担当します。
新規事業創出部はすでにソニー不動産を立ち上げており、これまでのソニーの事業とは関係の薄い業界での事業を始めています。もしかすると今回のスマートウォッチもソニーの電子機器部門の商品というよりも、新規事業としてファッション部門の商品という位置付けになるのかもしれません。
なお、開発中の新スマートウォッチは来春、Apple Watchの発売と同時期に発表されるとBloombergは報じています。
参照元: Bloomberg、Engadget、SONY
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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