1週間充電不要!モバイル燃料電池、英アップルストアで発売!
1週間充電不要で使うことのできる燃料電池式のモバイルバッテリー「Upp」が、イギリスのアップルストアで発売されました。「Upp」の開発元とアップルの提携の噂は7月頃にもありましたが、今後、iPhoneやMacBookシリーズへの燃料電池搭載の布石となるかもしれません。
化学反応で発電するモバイルバッテリー
イギリス国内のアップルストア店頭で、燃料電池「Upp」の販売が現地時間11月19日から開始されたとMac Rumorsが報じています。
Uppは、水素と酸素の化学反応によって1週間にわたって発電できる燃料電池式のモバイルバッテリーで、1週間、充電不要で使うことができます。約1週間後、カートリッジを交換すれば再び元の性能がよみがえります。
USB給電でiPhoneを充電可能
Uppの供給可能電力は、約900時間の待ち受け、32時間の通話、26時間の動画再生、40時間のWebブラウジングのいずれかに相当します。
UppからUSB端子で給電できるので、iPhoneなどのスマートフォンやデジタル機器の充電に使うことができます。公式サイトではコンセントと同等の出力をうたっていますが、最大出力は1,000mAなのでiPadなどの機器には出力不足です。
本体とカートリッジで約27,500円、カートリッジ交換は1回1,000円
Upp本体とカートリッジがセットになった「スターターパック」の価格は149ポンド(約27,500円)、カートリッジの交換の際は、5.95ポンド(約1,000円)を払うと新品のカートリッジに交換してもらえます。
Upp専用のiPhone/Androidアプリを使うと、残り使用可能時間のほか、最寄りのカートリッジ販売店などの情報を得ることができるようになります。
本体重量が235g、カートリッジが385gで合計すると620gと、気軽に持ち歩くには重さが気になりそうですが、電源の確保できない屋外での使用などでは活躍するかもしれません。
なお、燃料電池であるUppの飛行機への持ち込みについては、ユーザーマニュアルで「Uppの機内持ち込みは許可されています。アメリカ発着の飛行機では、カートリッジを預け入れ荷物に入れることはできません。一人2つ以上のカートリッジ持ち込みは禁止されています」「機内では本体からカートリッジを取り外しておいてください」と説明されています。
将来のiPhoneは燃料電池搭載で充電不要に?
燃料電池はまだ一般的に実用化されて日が浅いこともあり、Uppには今後、性能の向上を期待したいところです。今年の夏、Uppを開発しているIntelligent Energy社とアップルが提携していると報じられました。
現時点では同社の製品をApple Storeで販売にとどまっていますが、今後、燃料電池の性能が向上すれば、将来的にはiPhoneやMacBookに燃料電池が内蔵され、充電不要となる日が来るかもしれません。
参照元:MacRumors、Upp公式サイト
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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