2014年11月18日 21時57分
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次期iPhone向けA9チップ、サムスンがメインサプライヤーと韓国メディア報道
アップルは次期iPhoneなどに搭載される新型Aシリーズプロセッサー「A9」の発注に関して、台湾のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd)を抑え、サムスンをメインサプライヤーとする模様だと韓国のメディア、The Korea Timesが関係者の証言として伝えています。
A9チップの8割をサムスンが受注
報道によりますと、2016年に製造が開始される14nmの新型A9チップの80%はサムスンが供給し、残り20%をTSMCが供給するとのことです。今回、サムスンがTSMCよりも多くの受注を獲得したのは、GlobalFoundriesとの提携により、供給不足のリスクが減少し、アップルの需要に応えることができるようになったのが要因のようです。
14nmチップを既にサンプル出荷
サムスンは直近の決算報告の際に、匿名のクライアント向けに2015年から2016年にかけて量産する予定の、14nmプロセッサーのサンプルを出荷したと述べていました。
The Korea Timesの報道の信憑性は?
しかし、今回のニュースを報じたThe Korea Timesは、昨年4月のA7チップの供給に関する報道で、アップルはサムスンへの発注を止めたと報じていましたが、その後の製品の分解レポートからこれが誤りだったことが判明していす。また、A8チップの際には、サムスンが30%を供給すると報じていましたが、A8チップはTSMCが製造しています。このようにThe Korea Timesはこれまでアップルの新製品情報については必ずしも正確な報道をしていません。
ところが、今回のThe Korea Timesの報道は信憑性があるかもしれません。なぜなら、TSMCが16nmでしか製造できないにもかかわらず、サムスンは既に14nmでの製造を可能にしているからです。
韓国対台湾で今後も報道が錯綜か
今回のThe Korea Timesの報道では、サムスンが優位との見方ですが、今後も次期iPhoneに搭載されるA9チップの受注に関する報道は、錯綜する可能性があります。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス