2014年11月17日 20時34分
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iPhone6/6 Plusの製造にかかる人件費はiPhone5sと比較して25%上昇か
本日、台湾メディアの経済日報はiPhone6/6 Plusの製造に際して、AppleはiPhone5sの際よりも25%多い人件費を自主的に支払っていると報道しました。
中国での人件費高騰が主な原因か
Appleは、iPhone/6 Plusの製造をFoxconnやPegatronに委託しています。今回の報道によると、両社が同デバイスの製造拠点としている中国での人件費が高騰しているに端を発し、以前よりも作業の人手を集めることが難しくなっていることを受けて、資金面での支援のために自主的に人件費を引き上げるに至ったようです。

『名南コンサルティングネットワーク』より引用
上のグラフを見ても分かる通り、中国の経済成長は著しく、新興国の中でもここ数年における最低賃金の引き上げ率は高い水準にあることが分かります。繊維産業をはじめとして、テクノロジー分野でも今や”Made in China”は安さの象徴ではなくなっていることの要因がここにあります。
製造難易度の高さも一因に?
また、iPhone6/6 Plusの製造はiPhone5sと比較すると難易度が高いと当初から言われており(製造企業のアピールかもしれませんが)、これまでと同賃金で労働者を雇うことは難しいことが推測されます。
製造難易度の高い商品であるからこそ、熟練した職工の手が必要ですが、現状の人件費を維持したままではそうした人材は集まらない、そうした背景を受けて、Appleは今回製造ラインの賃上げに踏み切ったようです。
同社では優れたコストコントロールにより、新製品の価格の上昇を抑えてきました。しかし、Apple製品の製造を担当している中国の賃金上昇が長く続くと、近い将来同様の価格帯で販売することは困難になることが予想されます。Appleはこの点について、今後どのような対策を練ってくるのでしょうか。
参照元:経済日報
執 筆:クロス
カテゴリ : iPhone5s, iPhone6, iPhone6 Plus, 最新情報 タグ : Apple, Foxconn, iPhone, iPhone5s, iPhone6, iPhone6 Plus, 中国, 製造