2014年11月14日10:49公開 / 2015年5月11日18:55更新

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ジョナサン・アイブ氏が語る、一流デザイナーになるための12のヒント

jonyive


Apple製品のデザインの総責任者であるジョナサン・アイブ氏が、ロンドンのデザイン・ミュージアムにおいて、デザインをするうえでの12のヒントを語っています。

アイブ氏がデザインするうえでのヒントとは

Appleのインダストリアルデザイングループ担当上級副社長を務めるジョナサン・アイブ氏が、英国ロンドンのデザイン・ミュージアムでミュージアム・ディレクターのDeyan Sudjic氏を相手に、アイブ氏のデザインについての考え方を中心に、さまざまなテーマについて語りました。
 
そのなかで同氏が語ったデザインをするうえでのヒントを、米サイトCult of Macが12個にまとめています。

あなたの作ったものこそがあなた自身だ

「われわれが作るものは、われわれが何者かを証明する。人はそのものが大切にされているか、そうでないかを感じ取ることができる。これは互いの尊敬に結びついており、大切にしていないというのは侮辱することだ」

すばらしいアイディアは会話から始まる

「最良のアイディアは会話から始まる。デザインプロセスの最初の小さなチャレンジによって、最終製品がまったく違うものになる。最初の段階では、アイディアは非常に壊れやすい、個人的な考えに過ぎない。ところが実際に存在するものとして表現されると、すべてが変わる。それはもはやひとりのものではなく、多くの人々が関わってくるのだ」

レンダリングをやめて作り始めよう

「われわれがインタビューするデザイナーのほとんどが、物づくりの方法を知らない。デザイン学校のワークショップは授業料が高いが、コンピュータは安いからだ。多くのデザイナーが物の作り方を知らないのは悲しいことだ。CADソフトウェアはひどいデザインでもいいものに見せられるからね!3Dデザインコースに4年間費やしても、一切何も作らないというのは悲しい。デザインにも物づくりにも優れている人は非常に有利だ」

チームの仲を緊密にしよう

Appleのインダストリアルデザインチームに入るのは非常に難しいといわれています。その理由のひとつは、誰もやめないからです。過去15年間で、18人のデザイナーのうち誰ひとりとして退社していません。
 
「小さなチームで仕事をするのが好きだ。デザインチームには18人しかいない。誰もやめていないんだ」(アイブ氏)
 

Apple’s Industrial Design team Photo: Leander Kahney/Cult of Mac

Apple’s Industrial Design team Photo: Leander Kahney/Cult of Mac

コピーされるのはまったくうれしくない

「8年間の労苦が半年でコピーされてしまう。デザインを盗むのは時間を盗むことだ。うれしいかって?まさか」

言い訳を却下する

「本当に新しい、革新的なものをデザインするなら、言い訳を却下しなければならない」

ガジェットの小型化は避けられない

アイブ氏に対し、Apple端末を小さくしすぎているという批判もありますが、同氏はそれがすばらしいと思っている訳ではなく、テクノロジーが進化するうえで回避できないと考えているようです。
 
「驚異的なテクノロジーを見たら、より小さく、安く、優れていて、信頼性のおけるものを作りたくなるのが人間だ」

他人の目に触れない部分にエネルギーを注ごう

「電話の内部に相当な時間を費やしたが、99%の人はそれを見ることはないだろう。でもそれが正しいのだ」

人と違いたいという理由だけのために違うものを作らない

「違いたいという目的のために人と違っている訳ではない。違うというのは簡単なことだ。ピンクにしてふわふわにすればいいんだから。いいものにするのが難しい。違うものを作ることが、マーケティングや企業の課題になりがちだ。大きな変化(ディスプレイがなくなるとか、音声制御に取って代わるとか)が起きれば、違いが生じる」

失敗しないなら挑戦していない

「失敗を恐れるべきではない。失敗しないというのは、突き進んでいないということだ。スタジオで作られたものの80%はうまくいかないものだ」

認めるよりもっと多くのアイディアを拒否しよう

アイブ氏のクリエイティブプロセスについて尋ねると、「ひとつの成功するアイディアにつき、9つの却下されたアイディアがある」とのことでした。

いい製品を作ればお金もついてくる

「われわれの目標は、死に物狂いで最良の製品を作ることだ。成功し、優れた製品を作り、人々がそれを気に入ってくれると信じている。そして気に入ってくれるなら、買ってくれると信じている。自分たちが何をしているかわかっているから、お金がついてくるのだ」
 

  
参照元 : Cult of Mac
執 筆 : lunatic

著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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