中国でiPhoneやMacを標的にしたマルウェアが流行中!USB経由で感染する模様
海外メディアのTHE VERGEは米現地時間5日、セキュリティ関連企業であるPalo Alto Networksからの情報として、現在中国ではiPhoneやMacを標的とした「WireLurker」と呼ばれるマルウェアが流行しており、被害の規模は数十万台に上る可能性があると報じています。
Palo Alto NetworksはAppleユーザーを狙ったマルウェアは近年増加の傾向にあるものの、ここまで大規模な発生が見られたのは初めてである、としています。
USB経由でiPhoneにも感染か
Palo Alto Networksによると、今回問題となっている「WireLurker」と呼ばれるマルウェアは「Maiyadi App Store」というサードパーティが運営するアプリストアが感染源と見られており、同ストアで公開されている467種類のMac OS X向けのアプリで同マルウェアの存在が確認できた、としています。
これらのアプリのダウンロード数は35万回以上にも達していることから、感染しているパソコンは中国本土を中心に数十万台を超えるのではないか、と見られています。
また、困ったことに同マルウェアは感染したMacパソコンにUSB経由で繋がれたiPhoneにも感染することが報告されており、デバイス内の情報を外部サーバーに定期的に送信される様な仕組みとなっているようです。
Appleは10月にも今回と同様”トロイの木馬”形式のマルウェア「Mac.BackDoor.iWorm」(通称iWorm)への検出システムをアップデートしており、今回も感染が拡大しないうちに検出システムを強化するものと見られます。
Appleは、自社の審査を通過したアプリのみをApp Storeで配布してきた経緯から同様のコンピュータウイルスには強いとされてきましたが、最近では自社でアプリを配布するシステムを利用する会社も増えてきているので、個々人でセキュリティに対する対応を強化する必要が出てきているようです。
参照元:THE VERGE
執 筆:クロス
iPhone Mania編集部
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