ソフトバンクのプラチナLTE、免許取得でついに全国展開へ!?
ソフトバンクが昨年のiPhone5s/5c発売時に約束したプラチナLTEのサービス提供がようやく本格化しそうな気配です。サービス開始は「春から」、「夏から」と揺れ動いたのですが、ようやく「秋から」という雰囲気になってきました。なおプラチナLTEはiPhoneではiPhone5s/5c、iPhone6/6 Plusが対応しています。
これまでのはエリアは沖縄のみ
今年の9月、iPhone6/6 Plus発売の直前にソフトバンクはプラチナLTEを開始しました。大々的な宣伝はせず、沖縄の一部でひっそりと始まったわけですが、そこから2ヶ月間、プラチナLTEのエリア拡大は進んでいませんでした。
しかし沖縄のプラチナLTEエリアではキャリアアグリゲーションも行われており、下り最大150MbpsのLTEサービスも実施されています。そのため沖縄以外へのプラチナLTEエリアの拡大が待たれている状況でもありました。
東北、甲越、関西で新たに免許取得
プラチナLTEの拡大が期待される中、本日更新された基地局免許情報でその免許が全国に広がっていることが確認されました。新たに青森県、岩手県、秋田県、山形県、新潟県、山梨県、三重県、奈良県で27のプラチナLTE基地局免許が確認できます。
免許数自体は少ないとはいえ、ようやくプラチナLTEが全国に広がっていく気配が出てきました。ただ基地局の所在地情報を見る限り郡部が中心となっており、人口の少ない場所がエリア化の中心となっていくようです。
下り最大37.5Mbpsで少し見劣り
新たに交付された免許は周波数幅が上下で5MHzずつ(下り最大37.5Mbps)となり、今の主流となっている10MHz幅以上(下り最大75Mbps以上)の高速LTEが使えるエリアとはなりません。10MHz幅のプラチナLTE基地局は依然として沖縄に数局存在するのみです。
また5MHz幅のLTE基地局では沖縄で行われているような10MHz + 10MHzのキャリアアグリゲーションもできません。新たなプラチナLTEエリアの通信速度は物足りないものになりそうです。
プラチナLTE垂直立ち上げなるか?
ソフトバンクは過去にプラチナバンドの垂直立ち上げを成功させています。今回は電波の既存利用者の問題もあり、垂直立ち上げは難しいかもしれませんが、それでも一気にエリアを広げることができるか注目です。
現時点でLTEエリアはドコモ、KDDIに遅れをとっているソフトバンクですが、このプラチナLTEの本格展開でどこまで挽回できるのか、さらに他社を突き放すことができるのか、1年ほどで結果が出るのではないでしょうか。
参照元: 総務省、ソフトバンク
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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