LINEの不正ログイン被害は大幅減少 10月中旬以降は被害届もゼロに
今年の夏頃から、LINEのIDを乗っ取って「今何していますか?忙しいですか?」から始まるメッセージを送りつける詐欺が横行していました。多くのユーサーが乗っ取り被害を受け、乗っ取り犯の詐欺メッセージが大量に送信されました。iPhoneをはじめとしたスマホが普及した現代ならではの詐欺と言っていいでしょう。
しかしこのID乗っ取りと、そのIDを利用した詐欺の被害は急速に減少しています。警視庁の発表では10月中旬以降、被害届は一つも出ていないようです。またLINEへの被害相談も急減していると発表されています。
PINコードの設定、パスワードの再設定が被害減少に効果
LINEは乗っ取り被害が多数発生したことを受け、PINコードの設定をユーザーにお願いしています。コードを設定したユーザーにスタンプを無料で配布するなど、LINEらしい防犯対策を行い、これが乗っ取り被害減少に大きな効果を発揮したようです。
またユーザー側も他のサイトなどで利用しているパスワードを使いまわさないなどの意識が高まり、LINEのID乗っ取り被害は大きく減少しています。
LINEを使った詐欺の被害総額は2,800万円
しかし、上記対策が行き渡るまでLINEを舞台に大規模なID乗っ取りと詐欺が横行してしまいました。その被害総額は2,800万円に達し、少なくない金額が犯罪者の手に渡る結果となりました。
手口のほとんどが乗っ取ったIDでiTunesカードなどの購入を持ちかけるものでした。手口が単純ですぐに有名になったため、大半のユーザーは不正を察知することができましたが、それでも少なくない被害が発生してしまいました。
ID乗っ取り詐欺は別の手口にも注意
詐欺師は次から次へと手口を変えて騙そうとします。既にLINEで新たな手口の詐欺(脅迫)が横行していると報道されています(新手口は中国から直接脅迫電話)。
これからはちょっとでも怪しいと思えば、別の方法で送信者に確認を取ることも必要になるのかもしれません。またLINEで送られてくる不自然な「お願い」は疑ってかかるべきなのでしょう。
参照元: LINE、Sankei Biz
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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