アップル、機器メーカー向けにHomeKit仕様を確定、スマートホーム実現
アップルはスマートホームに関連する機器を開発するメーカー向けに、HomeKitへの対応を定めたMFi(Made for iPhone)のプログラム仕様を配布しました。アップルが提供したこの仕様により、機器メーカーはHomeKitに対応したさまざまな機器を開発することができるようになります。

Connected home sensors with HomeKit integration from Elgato
HomeKitで連動するにはMFiに対応必要
HomeKitに対応した製品を開発するには、アップルのMFiが定めるガイドラインに従い、HomeKitの仕様に沿った機能を搭載する必要があります。例えば、iPhoneとHomeKitで連動する機器は、Bluetooth LEやWi-Fi上でのペアリングの仕方やセキュリティについての基準を満たしている必要があります。
アップルは既にPhilipsやHoneywellと提携
スマートUSB充電器や家庭用の各種センサー類など、既にHomeKitに対応した製品が発表されています。また、アップルはPhilipsやHoneywellなど数社との提携を発表しています。今回、HomeKitの詳細仕様が配布されたことにより、電球、鍵、扇風機、サーモスタット、電源アダプター、車庫のドアなど、HomeKitに対応したさまざまな製品が開発されることになります。
Apple TVはHomeKitに対応、ハブとして機能
関連機器の開発メーカーとの準備が進むと同時に、アップルはソフトウエアの環境も整えつつあるようです。開発者向けのiOS8.1 beta2と同時にリリースされた、最新のApple TVのベータ版ソフトウエアはHomeKitに対応しています。Apple TVは今後、HomeKitに対応した機器のハブのように機能することになります。
次期Apple TVはSiriを搭載、音声で機器類を操作
また、リリースが噂されている次期Apple TVではSiriが搭載されると予想されています。ユーザーはApple TVがあるリビングルームから、HomeKitに接続された機器類すべての操作が可能になります。もちろん、Siriを使って音声によるコントロールも可能となり、例えば、「車庫のドアを閉めて」、「照明を消して」、「エアコンの温度を下げて」とSiriに話せば操作できるようになります。
アップル、11月には中国でMFiサミットを開催
アップルはiPhoneのアクセサリーメーカーや関連機器の開発会社を対象に、11月12日から14日にかけて、中国の深センでMFiサミットを開催する予定です。同サミットではHomeKitをはじめ、iBeacon、AirPlayなど、アクセサリーメーカーが必要とするさまざまな情報が提供される模様です。
「スマートホーム」を実現するHomeKitと互換性のあるさまざまな関連機器の登場が近づいてきました。どんな製品が登場するのか非常に楽しみです。
参照元 : MacRumors
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
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