サファイアメーカーGT社の倒産によるApple WatchやiPhoneへの影響は?
アップルがiPhone6のディスプレイに搭載を予定していた、サファイアクリスタルの製造パートナーGT Advanced Technologiesが、日本の民事再生にあたる手続きを申請したことで、KGI証券がアップルへの影響を予想する新たなレポートを公開しています。
GT社の倒産はApple Watchに影響しない
レポートの中でアナリストのMing-Chi Kuo氏は、GT社とアップルはおもにiPhone6とiPhone6 Plus向けにサファイアクリスタルのディスプレイを製造する契約を交わしており、アップルが2015年に発売を予定しているApple Watchへの影響はほとんどないと予想しています。
アップルによりますと、Apple Watchの3モデルのうち、Apple WatchとApple Watch Editionにサファイアクリスタル、Apple Watch SportにはIon-Xガラスが採用されています。
小サイズのサファイアは他のサプライヤーでも製造可能
アップルがGT社と契約したのは、GT社が、iPhone6/6 Plusに必要な大型サイズのサファイアクリスタル・ディスプレイ製造が可能な技術を所有しているためです。一方Apple Watchはディスプレイサイズが小さいため、GT社以外のサファイアクリスタル製造メーカーでも対応が可能と見られています。同様にサファイアクリスタルを使用しているTouch IDセンサーやカメラレンズにも倒産の影響はないようです。
次期iPhoneへのサファイアクリスタルの搭載は困難か
しかし、今回のGT社の倒産申請で、次期iPhoneやiPod touchに、サファイアクリスタルのディスプレイが搭載されることが難しくなったとKuo氏は述べています。アップルは引き続き、次期iPhoneなどの製品へのサファイアクリスタル搭載を検討しているようですが、GT社以外の製品による落下テストや耐久性試験の結果は同社の基準をクリアしておらず、GT社以外の製造メーカーと提携することに躊躇しているようです。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: リンゴバックス の記事一覧