Meta(Facebook)が上場初の減収を発表、iPhoneの機能が影響か

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現地時間7月27日、2021年にFacebookから社名変更を行ったMetaは、2022年度第2四半期決算を発表しました。2012年に株式を上場して以来、初めて売上高(四半期)が減少しています。

Metaが初の売上高減少

Metaが公開した財務データによると、2022年度第2四半期(2022年4月~6月)における売上高は288億2,200万ドル(約3兆8,761億円)となり、前年同期比で約1%減少しました。2012年の上場以来初の四半期ベースでの減収となりました。
 
また研究開発費や一般管理費が増加して経費が前年同期比で約22%増となった結果、当期純利益は前年同期比36%減の約66億8,700万ドル(約8,993億円)となりました。
 

 
Metaは、広告の配信数は増加したものの、広告単価が前年同期比で約14%低下したことを明らかにしており、広告関連の影響は第3四半期も継続する見込みだと表明しました。

iPhoneの機能が影響を与えた可能性

Reutersは、J.P.Morganのアナリストのコメントとして、Appleが2021年に導入したプライバシー保護機能「アプリのトラッキングの透明性(ATT)」やTikTokとの競争が、Metaの業績に影響を与えた模様だと報じています。
 
iPhoneユーザーがFacebook等のアプリからのトラッキング要求を拒否することで、Meta等はユーザーの動向の追跡ができず、ユーザーの趣向に合わせた広告を表示することが困難になります。
 
Metaは2022年2月、2022年の業績予想において、AppleのiOSが決算に悪影響を与える要因になると言及していました。
 
 
Source:Meta, Reutrers
(seng)

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